異なる手法と経絡・経穴のマッサージにより、各経絡がつながり、身体の免疫力を高め、体を強化し、長寿・延年を実現できる。 一、十指で頭皮を梳く法 頭は「諸陽の会」であり、脳は「髓の海」として、諸陽経の気の集積地である。毎日朝夕、十指を後ろに向け、前額の髪の生え際から後頭部の髪の生え際まで60回ずつ梳く。この方法は血行を促進し、脳血管障害の予防に効果がある。 二、掌をこすり、顔を揉む法 高齢になると経脈・気血が不足し、顔色が悪くなる。毎日朝夕、両手をこすり、掌を温め、顔を60回ずつ揉む。これにより顔の気血を活性化させ、顔面が充実し、赤みが差し、表情筋が弾力性を持ち、アンチエイジング・しわ予防・精神の昂揚に効果がある。 三、耳廓をこすり揉む法 「耳は腎の孔」とされ、腎は耳を開く。耳は六条の陽経が集まる場所である。毎日朝夕、耳廓を60回ずつこすり揉む。耳が熱くなり、焼けるような感じがする程度が理想。この方法は難聴・耳鳴り・耳の病変の予防に効果がある(耳疾患・化膿性中耳炎の者は禁忌)。 四、歯を叩き、舌を弾く法 歯は腎に属する。「腎は骨を主る。腎気が虚せば歯も弱くなる。八八歳で歯と髪が抜け始める」という。高齢者が毎日朝夕、歯を60回ずつ叩くことで、歯を丈夫にし、歯の病気や歯の脱落を防げる。 「心は舌を開く」とされ、舌は心の苗である。毎日朝夕、舌を60回ずつ弾く。舌を弾くことは脳への良性マッサージであり、脳の健康維持に効果がある。 五、首項部マッサージ法 首項部は人体の経脈が頭部および四肢へ通じる重要な通路である。毎日朝夕、60回ずつマッサージすることで、頸椎症・血管性頭痛・脳血管疾患の予防に効果がある。 六、肩甲部マッサージ法 肩甲部は手足の三陽経が交差する場所である。毎日朝夕、60回ずつマッサージすることで、肩関節周囲炎・頸椎症の予防に効果がある。 七、上肢部マッサージ法 上肢部は「手三陰手三陽の経脈」の要所であり、内臓と外肢をつなぐ重要な部位である。毎日朝夕、60回ずつ按揉する。具体的には、上腕内側腋窩部(極泉穴)から手首内側(内関穴)まで;手首外側(外関穴)から肩部(肩井穴)まで。この方法は上肢経脈を疏通し、気血を調和させ、心血管系・呼吸器系疾患および上肢の痛みに良い効果がある。 八、肋部マッサージ法 肋部は肝胆経脈(期門、章門)が交差する場所である。毎日朝夕、60回ずつ按揉することで、肝気を舒解し、肝胆を清め、肝胆疾患や岔気、肋間神経痛に効果がある。 九、腹部経穴マッサージ法 腹は任脈が通る場所である。毎日朝夕、両手を重ねてへその位置(神闕穴)に置き、上下左右に時計回りに60回ずつ按揉し、その後同じ手法で反時計回りに60回ずつ按揉する。これにより消化器系・生殖泌尿器系の機能改善が期待できる。 十、腰部マッサージ法 「腰は腎の府」とされ、腎は先天の根本であり、骨を主し、精を蔵する。毎日朝夕、腰部(腎俞穴、命門穴など)をマッサージし、腰部が温かくなるようにする。これにより腎を強化し、腰を固め、腎虚による腰痛・風湿性腰痛・強直性脊椎炎・腰椎間板ヘルニアなどの腰部疾患に良い効果がある。 十一、尾骶部マッサージ法 尾骶部は人体の「大樹の根」とされる。毎日朝夕、尾骶部の八骨?穴と長強穴を60回ずつマッサージする。これにより腰骶部痛の治療および性機能の改善に効果がある。 十二、下肢部マッサージ法 下肢部は「足三陰足三陽」の経脈の要所である。毎日朝夕、下肢(三陰交穴-懸中穴)から上肢(足三里-陰陵泉)および大腿下部(梁丘穴-血海穴)から大腿上部(風市、環跳穴)まで、反復して拍打60回ずつ行う。これにより血行促進・気滞解消・筋肉の柔軟性向上・脾胃調節に特に効果がある。就寝前の温水足湯(冬季は42~45℃)30分を実施し、両足を少し乾かした後、足底(湧泉穴)を60回反復してこする。湧泉穴は腎経の源であるため、腎を温め補い、脳を健やかにし、血行を改善する効果がある。
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