マッサージは中医の伝統的な治療法である。その起源は、初期の人間が自分の身体を無意識にこすり、それによって快適な感覚を得たことから始まり、その後に体系的な手法が確立された。マッサージの技術を理解していない人でも、「シンプルなこすり・押す」の基本を継続すれば、体を強化し、病気を防ぎ、老化を遅らせることができる。 頭部のこすり:就寝前の毎日、両耳をこすり、同時に揉み、持ち上げ、押さえ、押し込む。その後、後頸部から眼窩、額部、頭頂部まで一気にこすり、最後に両手で顔をこする。こすりの際は均等な力を使い、耐えられる程度で皮膚がわずかに赤くなるくらいが適切。順序は通常、頭頂部から周辺、頭の前から後ろ、中央から両側へが望ましい。1回10分が目安。この方法は脳部の血流を改善し、脳への酸素供給を増やし、頭の重苦しさや痛みを治す効果があり、催眠作用もある。 胸背のこすり:朝起きたら家族に5分間の胸背こすりをしてもらう。皮膚がわずかに赤くなる程度にする。この方法は押圧と併用すると肺葉の張力を促進する。胸背をこすり、胸の陽気が活性化し、衛気(免疫力)が通るようになるため、外邪(風邪など)に対する抵抗力が高まり、風邪をもらいにくくなる。こすりの際は通常、上から下へ。必要に応じて脊柱を尾骨まで沿って行い、効果を高める。実施者によれば、この方法は咳や息切れの症状を軽減する効果もある。冬場は保温に注意が必要。 四肢のこすり:自分で手足をこすり。まず左右の手を互いに使って肩、肘、手首、指先をこすり、次に太ももから膝、足首、足裏、趾へと移動。四肢各20回。こすりの際はやや強い力を使うが、痛みを感じない程度にし、皮膚がわずかに熱くなるようにする。家族に代行してもらう場合は、さらに効果的。手足には多くの経穴があるため、頻繁にこすり続けることで経気の流れが促進され、臓腑の機能が向上する。また、ダイエットにも役立つとされている。 腹部のこすり:右手の掌心を腹部にしっかりと貼り付け、右下腹部から開始し、へその周りを時計回りにこすり、1回の呼吸に1周を完了させる。呼吸をできるだけ長くし、雑念を捨て、意を丹田に集中させ、元気を回転させる。1回3分間継続。この方法は消化機能を促進し、便秘の予防および治療に効果がある。 上記のこすり法は簡単で実行しやすく、副作用がなく、自由度が高い。特に高齢者の健康維持や疾患予防に最適である。長期にわたってこすり続けている人の報告によると、こすり続けることで疲労が取り除かれ、食欲と睡眠が促進され、肌のしわの増加が遅れ、心身ともに快活になる。
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