中医では、耳は臓腑・経絡・腺体と密接な関係にあると考えられている。人体のどの部位にも病変が生じると、経絡を通じて耳郭の対応部位に反映される。両耳を定期的に鍛え、局部的なマッサージや引っ張り刺激を行うことで、血液・リンパ循環および組織間の代謝を促進し、全身および臓腑の機能を調整し、健康増進・体力強化の効果を得ることができる。 (1)耳尖捏圧法:両手の食指・親指の腹で耳先端を半分ほど捏圧・揉み・振動させる。鎮静・鎮痛・頭脳清涼作用がある。 (2)耳垂捏弾法:両手の食指・親指の腹で両耳垂をそれぞれ持ち上げ、軽く揉み半分ほど行い、赤らみ・熱感を出したら、耳垂を下に引っ張り、手を離して元に戻す。これにより血流を促進し、高齢性難聴の進行を遅らせ、耳鳴りを減少させることができる。 (3)全耳挽き引き法:右手を頭頂部を越えて回し、食指・親指で耳先を上に引き、左耳を36回繰り返す。次に左手で同様の操作を行う。この方法は免疫機能を高め、顎下腺・舌下腺の分泌を促進し、視力保護・喉の痛み軽減・慢性咽頭炎予防に効果がある。 (4)両手掃耳法:両掌で耳を後ろから前にスワイプし、その後戻す際に耳郭を後ろへスワイプする。この方法は免疫機能を活性化し、抵抗力を強化し、頭脳を覚醒させ、腎を補い、陰陽を調和させる。 おすすめ記事:難聴の老人がなぜ疑心暗鬼になるのか (5)手で耳輪摩擦法:両手を空拳にし、食指・親指で耳輪を上下に数十回擦る。充血・発熱するまで行う。肝を保護・腎を補う効果がある。 (6)耳屏按摩法:食指・親指の腹で耳屏(耳中央部)を挟み、凹凸高低を問わず半分ほど揉み押す。特に耳甲腔・耳甲艇(心・肺・呼吸器系および消化・泌尿器系の反射区)を重点的に按摩する。その後、両中指を耳道口に挿入し、指腹を前方に向け、屏内側に向かって時計回り・反時計回りに2~3周回転させた後抜く。これを繰り返すことで、気血の調節、九竅の開通、五臓の益進、美肌・抗加齢効果が得られる。
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