ある実験では、マウスを2群に分け、1群は八分目までしか与えず、もう1群は自由に食べさせた。その結果、八分目までしか食べなかったマウスの方が寿命が長かった。アメリカでは蠕虫・白鼠・ネズミ・サルを使って観察し、食事量を30%削減した場合、通常の食事の同種より寿命が30%長くなった。人間の観察でも、長寿者の肥満は少ない。中国・広西チワン族自治区巴馬瑶族自治县は南宁北郊の山間部にあり、経済的に発展していないが、長寿県として知られ、百歳以上の人も珍しくない。彼らの養生法の一つは「食事は八分目」であり、頻繁に素食を摂っている。もちろん、長寿の後天的要因は他にも多く、養生法も多様であるが、長寿者の「食事は八分目」の習慣は模倣すべきである。 中国民間には「少食が香り、多食は傷」という諺があり、「飢えたら暴食せず、渇いたら狂飲せず」とも言われる。『寿親養老新書』には「高齢者には一気に満腹にさせない」とある。『内経』では「飲食に節度をもて……故に形と神が共に備わり、天年を全うし、百歳を超えて死ぬ」と強調している。これらはすべて長寿者の経験談である。熱量の摂取が多すぎると肥満が生じ、「富贵病(富裕病)」を引き起こし、寿命が短くなる。 なぜ熱量をある程度制限すると寿命が延びるのかについては、さらなる生理学的研究が必要である。ある仮説では、体が提供する熱量が限られていると感じると、代謝速度が遅くなり、エネルギーを蓄えるようになる。代謝が遅くなると、体内の有害物質や廃棄物の生成も少なくなり、自身の吸収量と解毒の負担も減る。旺盛な代謝と活発な生理プロセスが抑えられ、相対的に低いレベルで体が機能するため、寿命が延びるという考えである。当然、これらの仮説はさらに検証が必要であり、動物実験の結果が必ずしも人間に当てはまるわけではないが、「八分目で食事する」ことで長寿になるという示唆は、重視・検討価値がある。 どうすれば「八分目」を実現できるか?まず、意志力が必要である。山珍海味があっても、まだ少し空腹感がある状態で、毅然と食卓から離れるべきである。次の食事時間に実際に空腹感を感じれば、それは胃腸が良好で食欲がある証拠である。食事前にスープや粥を飲むと、満腹感が先に訪れるため、暴飲暴食を防ぐ助けになる。太りやすい体型の人は食欲亢進し、暴飲暴食する。脂肪細胞が食欲を促進する物質を分泌するためであり、美味な食品は食欲を刺激し、ますます欲しくなる。胃の容積が大きくなり、満腹感が得にくくなり、悪循環に陥る。中医では「胃に伏火あり、穀を消し易く、飢えを容易に感じる」という説もあり、食欲が強いことは病態であると見なす。八分目の原則は、個人の状態に基づき、柔軟に運用すべきである。栄養不足の患者や、腫瘍末期の悪液質、低蛋白血症など明らかな栄養不足がある場合は、八分目を厳守する必要はない。
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