『道德経』は先秦時代の道家の重要な著作であり、道家が典籍として崇拝している。春秋時代の大哲学者老子が著した。老子は李耳、字伯陽、号聃。楚国の苦県出身。孔子は彼に「礼」について尋ねたことがある。周の内乱の際、彼は官職を辞し、函谷関を通過した際、守関の喜という人物に道を説かれ、五千字余りの『道德経』を書き残した後、姿を消した。老子は養生の達人であり、『道德経』に「人法地、地法天、天法道、道法自然」と述べている。「百姓皆曰我自然」。また、「道之尊也、德之貴也。天莫之爵而恒自然也」とも言っている。この言葉の意味は、人間は土地の法則に従わなければ生存できない。土地は天の気象変化に依存して万物を生み出す。天の気象はその道、すなわち自然の法則に従って運行する。道とは、自ら存在する当然のもの、すなわち「自然」のことである。これは宇宙の変化を悟り、人体養生に応用した原則である。人々に自然の道に従い、自然の法則に適応し、養生を「養わない」ことで養うことを提唱している。 老子の養生法は道法修養にも重きを置く。彼は「見素抱朴、少私寡欲」と言い、「去甚、去奢、去泰」とも述べている。「禍莫大于不知足、咎莫大于欲得。故知足之足、常足矣」とも。また、「甘其食、美其服、安其居、樂其俗」とも教えている。人は貪欲や妄想を排除し、元気を調和させ、精神を内に留め、消耗を防ぎ、陰陽を調和させ、自然に合致すれば、長寿となり、寿命を延ばせる。 また、「專気致柔、守柔日强」と述べ、常に柔軟な気(生命力)を保つこと、精神的に静かで自然であることの重要性を示唆している。これにより内気の運行が強化され、健康が増進される。
|