時節に応じて神を調える 人の起居作息は気候の変化に合わせ、春夏秋冬の四季の変化に応じて生活を計画するべきである。養神も四季の変化に伴って常に調節すべきであり、精神面で自然界の変化に適応することが、中医の「天人合一」の全体観である。時節に応じて精神を調節することは、健康に有利である。 春は大地が甦り、万物が生機に満ち、春陽が上昇する。人々の情志も春の生発の機に合わせ、精神を向上させ、一日の積極的な要素を引き出し、精神面で春と同じように、欣々として生発する気を保つべきである。 夏は大地が活気に満ち、万物が茂る。人々の情志も盛夏に合わせ、精神を充実させ、精力を十分に発揮し、上向き・外向きの傾向を保つべきである。「使志勿怒」とは、夏は熱く、心が煩燥するため、静神すれば心を落ち着け、静は躁を勝ち、暑熱と心烦を除くことができる。中暑を避けるためには、呼吸を整え、心を静かに保つべきである。心に氷雪を常駐させ、長く続けることで、熱が心を傷つけにくくなる。俗話に「心静かにすれば自然涼し」とある。また、「避暑有要法、不在泉石間、寧心無一事、便到清凉山」という詩もある。これは、夏の情志は静を重んじるべきであり、焦燥しては熱邪を助長しないようにすべきである。 秋は万物が収穫され、肃殺の気があらゆるものを支配する。人の情志も収斂し、平静で内向きの状態にすべきである。「使志安宁」とは、肃殺の気の影響を受けず、精神を内に守り、焦らず、急がず、神気を収斂し、秋と同調して平和を保つことである。これは精神面での「収」の道理である。 冬は寒風が凛冽に吹き、万物が潜伏する。人の情志も内に伏藏し、外に表に出さず、「使志若伏若匿」とすべきである。自分の陽気を保護し、私意を露見させてはならず、寒邪が陽気を傷つけ、内蔵の精神状態を乱すのを防ぐ。これは冬の情志調節であり、貯蔵の道を奉ぐものである。
|