板栗は別名「栗子」「瑰栗」「毛栗」「風栗」と呼ばれ、中国特産で、「乾果の王」と称される。科学的検証によれば、栗子には糖類とデンプンが70.1%含まれ、タンパク質が7%。また、脂質、カルシウム、リン、鉄、多数のビタミンを含んでおり、特にビタミンC、B群、β-カロテンの含有量は一般の乾果よりも高い。中国医学では、栗子は甘く、性質は温かく、毒性なし。脾を補い、胃腸を厚くし、腎を補い、筋肉を強化し、血を活発にし、出血を止める効果があるとされる。『名医別録』では上品に掲げられている。陶弘景は「気を補い、胃腸を厚くし、腎気を補う」と述べている。『本草綱目』では「腎虚、腰脚の無力、袋に生栗を詰め干しておき、毎日10~15個を食べ、その後猪腎粥を補助的に摂取すると、長期にわたって強健になる」と記している。『図経本草』にも「果物の中でも栗は最も有益で、腰脚の治療には生食用が適する」とある。生食または熟食の栗子は、腰腿の軟弱無力、頻尿、逆流、便血、慢性リンパ節炎、頸部リンパ節核腫、脾胃虚寒による慢性下痢、腎虚による不妊などに効果がある。風干した栗の殻を炭に焼いて粉にし、蜂蜜で混ぜて水で溶かして飲むと、内痔出血に効果がある。また、栗の殻と夏枯草、丹参を組み合わせて急性頸部リンパ節炎や甲状腺腫大の治療に用いることもできる。栗子は特に脾を補い、腎を強化し、筋肉を強化し、血を活発にして出血を止める効果がある。脾胃虚寒による慢性下痢、腎虚による腰痛膝痛、歩行困難、頻尿、外傷、骨損傷の痛みなどに適している。板栗50gと玄米100gを煮て作る栗粥は、老若男女に適しており、玄米と共に脾胃を健やかにし、食欲を増進させ、腎を補い筋骨を強化する。特に高齢者の消化機能低下による食欲不振、腰膝の酸痛・無力感、歩行困難に効果的である。古来より「果物の中で栗が最も有益」と讃えられたが、板栗は生食では消化が難しく、熟食では滞りやすい。そのため一度に多く食べるのは避けるべきで、多すぎると脾胃を傷つける。食べる際はよく噛み、口の中に残渣がないようにゆっくり飲み込むことが効果的である。また、栗子には糖類が多く含まれているため、補益のために栗子を食べる際は過剰摂取を避け、特に糖尿病患者は血糖値の安定を損なわないように注意が必要である。
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