気候が徐々に暖かくなり、多くの人がだるさ、疲労感、眠気を感じ、これが世間で言う「春困」である。気候が暖かくなると、体表の毛細血管が拡張し、血流量を増やす必要が生じる。このとき脳組織の血流量が相対的に減少し、脳への酸素供給が不足するため、だるさ、疲労感、嗜睡の現象が現れる。 「春困」になりやすい人は、しばしば不眠多夢、湿痰、肝陽上亢、五心煩熱、潮熱、舌紅、少津、脈細数といった「陰虚」の兆候を示す。困り感以外にも、顔色が赤くなり、感情が不安定になりやすく、抜け毛、記憶力低下、排便異常、女性なら白帯の増加などが見られる。 そのため、「春困」には滋陰が必要である。食事では滋陰作用のある食品を多く摂り、羊肉などの温性食品は避け、辛いもの、揚げ物、焼物、狗肉、酒類、鍋料理などの熱性食品は摂らないようにすべきである。西洋参などで調整するのも有効である。春は湿気が強いので、気温が上昇した後は過度な労働を避けつつ、睡眠も過剰にならないようにするべきである。困り感を感じたら、頭部マッサージで症状を緩和できる。また、深呼吸や肺活量を高める有酸素運動を積極的に行い、日差しが強く、緑が多い場所で活動することで、脳に多くの酸素を供給する
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