「民以食為先」。食事が適切であれば、まるで健康医師が常に自分を助けてくれているようなものである。同様に、食事の宜忌は古来より人々の重視するところであった。では、春期の食事の宜忌とは何か? 唐代の医家・孫思邈は、「春七十二日、省酸増甘、以養脾氣」と述べている。明代の高濂『遵生八箋』にも、「当春之时、食味宜減酸増甘、以養脾氣」と記されている。これは、春期は肝が盛んな時期であるため、酸性食品を控え、それ以上に肝火が強くなることを避け、脾胃を傷つけないためである。この時期は性味甘平の食品を多めに摂ることが望ましい。したがって、春期に多く摂るべき食品は以下の通りである。 1. 山薬:「温補而不驟、微香而不燥」。脾を健やかにし、胃を補い、虚弱を補う作用がある。 2. 春筍:タンパク質を豊富に含むだけでなく、カルシウム、リン、鉄などのミネラルや多数のビタミンも含んでいる。新鮮な状態で食べるのが最適。 3. マメ苗:旬の野菜。高血圧や糖尿病患者にとっては、新鮮な汁を搾って飲用するのが最も適している。 4. サイコウ:温中行気、温腎暖陽。腰膝の痛み、勃起不全、遺精に対して良好な効果がある。初春の早春サイコウや販売終了直前のサイコウが特に良い。 5. ショウチン葉:風を消し、毒を解き、胃腸を整える働きがある。春の旬の野菜であり、若葉を食用とする。料理に使えば香りが良く、しばしば冷奴や卵炒めに用いる。しかしショウチン葉は「発物」であり、既往疾患のある者は避けるべきである。 その他、扁豆、ブロッコリー、菜花、セリ、棗(ザボン)、ハチミツ、豆類、乳製品、禽卵、瘦肉、果物などはすべて春期に適している。 中医理論に基づき、春期に避けるべき食品もある。春三月は羊肉、犬肉、アンズ、キョウダイ、炒り落花生、炒り瓜子、海魚、エビ、辛い物などを避けるべきである。
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