中医では、太极拳を練習することで腎の精を蓄え、保つ機能を強化し、内分泌系を調節できるとされる。したがって、太极拳を練習することで、勃起不全・遺精・腰腿の酸痛といった症状の改善だけでなく、体虚・腎虚による不眠・多夢などの症状も改善され、睡眠の質が顕著に向上する。 太极拳の練習は「腹式呼吸」であり、腹腔圧の変化により胸郭容積が増大し、胸腔負圧が高まり、上下腔静脈圧が低下し、血液の還流が加速する。腹腔圧の規則的な増減により、腹内臓器の活動が活発化し、消化管の血流が改善され、消化吸収機能が促進され、便秘の予防にもつながる。科学的研究によると、太极拳を打つ際、全身の骨格筋が周期的に収縮・弛緩し、血流を強化する。さらに、筋肉運動により冠動脈が反射的に拡張し、心筋の毛細血管が開口が増え、酸素供給が十分になり、心筋の栄養が改善され、収縮機能が向上する。同時に、全身の皮膚・筋肉・内臓の毛細血管網が拡張し、血圧が低下するため、夜間の心脳血管急症の予防に効果的である。 太极拳は神経機能の調整を行い、過度な緊張状態を回復させ、陰陽のバランスを整える。したがって、拳法を通して精神を養うことで、神経衰弱・健忘・不眠・精神不安などの症状を治療できる。 よって、就寝前に太极拳を練習することは、睡眠の質を効果的に改善し、さまざまな疾患の予防にもなる。中高年層の健康維持・延命の上乗せ方法である。
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