頭皮には多くの神経終末が存在する。一部の神経終末は脳に近く、頭皮からの情報は容易に脳に伝達される。指で頭皮をマッサージすることで、頭皮の神経終末を軽く刺激し、神経反射を通じて大脳皮質の思考機能を強化する。問題解決が難しいときに、無意識に頭皮を掻きむしることがあるが、これにより思考が広がり、解決策が思いつく。頭を掻くことは最も簡単な頭皮マッサージ法である。定期的に頭皮をマッサージすることで、大脳皮質の作業効率が向上し、興奮と抑制の過程がバランスよくなり、生命力が強化され、全身が外界環境に適応しやすくなる。脳は身体の主宰であり、脳の機能が強化されれば、身体の各器官の機能も強化され、より健康的になる。 さらに、頭皮マッサージは頭皮の毛細血管を刺激し、拡張して太くなり、血流が活発化する。これにより脳組織に多くの栄養素と酸素が供給される。脳の栄養が十分になると、精力がさらに充実する。頭皮の血流が改善されると、髪の成長発育にも有利となり、脱毛や白髪の予防にもなる。高齢者が頭皮マッサージを継続すれば、長寿にもつながる。 また、頭皮には上星、百会、腦户、前頂、玉枕など多くの経穴がある。これらの経穴に鍼灸を施せば疾病の予防・治療が可能である。マッサージでも、鍼灸ほどの強烈さはないが、広範囲にわたるマッサージ面積と、柔らかな動作により、経絡を通して気を流れさせ、神経衰弱、頭痛、不眠、老人性認知症、忘却症などの予防・改善に効果がある。 頭皮マッサージの方法は簡便で、立位、座位、臥位いずれでも可能。左手または右手の五指を広げ、指先で頭皮を軽くマッサージする。まず前後方向、次に左右方向、最後に円を描くようにマッサージする。通常5~10分程度で十分。毎朝・毎晩各1回行う。継続すれば、頭皮マッサージの効果を実感できるだろう。
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