特約専門家:湖南中医药大学附属第一院主任薬剤師劉紹貴 最近、湖南の78歳の女性周某がメディアで「有名人」になった。彼女は自分が妊娠したと思い込んでいたのである。長沙市婦幼保健院の丁虹准教授によると、昨年9月、娘が鹿茸片を贈った。周氏はそれを大量に食べた後、徐々に肥肉を好み始めた。丁教授は、周氏が「妊娠」と感じていたのは鹿茸の影響によるもので、腹部の膨らみは脂肪の蓄積によるものだと説明している。鹿茸には雄性ホルモンが含まれており、代謝を刺激し食欲を増進させる。このような補腎壮陽薬を多量に摂取すると高血圧を引き起こすこともあり、測定時に周氏の血圧は190/110に達していた。 老人は健康に非常に気を配り、補養を好む傾向がある。また、燕窩・魚翅・鹿茸といった名貴な伝統食品を迷信している。湖南中医薬大学附属第一院主任薬剤師劉紹貴は記者インタビューで、実は一部の名貴食品には特別な食療効果はなく、日常的なサツマイモや玉ねぎなどにこそ注目すべき食療価値があると述べている。薬膳の選定は需要に基づき、価格の高低で判断すべきではない。特に老人層においては、実用性を重視した補養原則が重要である。 補品は高価だからといって必ずしも効果があるわけではない 劉紹貴は、老人の薬補は慎重に行うべきだと指摘する。まず、経験豊富な医師や薬剤師に相談し、寒熱虚実や陰陽气血の盛衰状態を把握すべきである。虚偽広告に惑わされ、無理に補うことは厳禁。症状が顕著であるか、あるいは重い疾患が診断されている場合は、自ら治療を試みたり他人の経験に頼って薬を乱用してはならない。 季節・気候・地域に応じて補養を行うべきである。秋冬、特に冬至前後は補養に適した時期である。春夏、特に暑い夏には温燥性の補薬は一般的に使用しない方がよい。虚不受補の状態に注意すべきである。体が弱いのに補養を摂ると、逆に下痢・腹張り、イライラ・不快感・「上火」などの反応が出ることがある。 急がず、淡補・緩補の原則を守るべきである。一気に「太る」ような期待はせず、大辛大熱、過度に寒涼、または粘着性の強い薬物は避けるべきである。特に鹿茸・鹿鞭・馬鞭・牛鞭・狗腎・海狗腎など、温性が強くホルモン含有量が多い温腎壮陽薬は、腎陽虚が深刻でない患者には不適切である。また、膠類薬や熟地・黄桂など粘着性の強い薬物は、脾胃虚弱・消化吸収不良の者には随意に使用すべきではない。 価格にばかり注目し、希少で高価な補薬を求めるべきではない。経済的に余裕のある人々は、しばしば野生人参・燕窩・魚翅などの高級補薬を求めるが、実際には必要ない。燕窩・魚翅はそれぞれタンパク質含有率が50%以上・83%以上に達するが、いずれも不完全タンパク質である。結局、食補・薬補にせよ、個人の状態に応じ、辨証施膳・辨証補養を行い、適度に、ちょうどよい量を心がけるべきである。 春の養生は食補が最適 「春気の応、養生之道也」。人にとって春は特に飲食調養に注意すべき時期であり、健康を保つために「食補」が重要である。ただし、春は人体の陽気が徐々に生発する特性に合わせ、平補・清補の食事を選ぶべきである。そうでなければ逆効果となる。 栄養学者は、中高年で早衰傾向がある者、各種慢性疾患で体が弱い者、腰痛・眩暈・顔色の悪さ・精神萎靡がある者に対して、春の季節を利用して個人の体質や病情に応じた適切な食補法を活用し、予防・治療に役立てることを推奨している。老人で上記のような状態がある者は、平補食を採用すべきである。このような効果を持つ食品には、キビ・薏仁などの穀類、豆乳・赤豆などの豆類、ミカン・リンゴなどの果物、そしてごま・くるみなどがある。これらは長期的に摂取可能である。 老人で陰虚内熱がある者は、清補法を採用すべきである。このような食品には梨・蓮藕・荠菜・百合などがある。これらの食品は性質がやや冷涼で、食後に清熱消炎作用があり、不良体質の改善に役立つ。病中・病後回復期の老人の補養は、清凉・素浄・味わいよく消化しやすいものを中心とするべきである。米粥・蓮子粥・青菜泥・肉松などが適している。 我国医学では「百草回芽、百病発作」という言葉があり、春は旧疾の再発しやすい時期である。春は温暖で風が多く、細菌・ウイルスなどの微生物の繁殖・拡散に適した環境であるため、外感症が増える。特に体が弱い老人にとっては、特に注意が必要である。
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