現代のコンピュータ利用者には、目の乾燥・視力低下・全身倦怠・情緒不安定・月経不順などの症状がよく見られる。これらの原因は何か? 中医理論では、「目は血を受け、視覚を司る。足は血を受け、歩行を司る。皮膚は血を受け、潤いを保つ。骨は血を受け、固くなる——もし何らかの理由で血の流れが障害され、四肢に十分な血が届かなければ、麻痺や不随が起きる。四肢に血が届かなければ、手足が冷たくなる。皮膚に血が届かなければ、乾燥する」と述べている。血が人体にどれほど重要かがわかる。 また、中医学では「長時間視ることで肝を傷つける。長時間座ることで骨を傷つける」とも言う。コンピュータや書物を長時間見続ける人は、「長時間視る」と「長時間座る」という二つの条件を満たしている。「肝は血を貯蔵し、情志の疏泄を司る」。肝は人体の血庫のようなものである。肝が傷つくと、血庫の血が不足し、次第に目の乾燥・痛み・涙目・近視・視界ぼやけ・小腿の攣縮・腰膝の痛み・手の力不足・指の不自由・皮膚の斑点・情緒不安定・月経不順といった症状が現れる。「腎は骨を主し、髄を生じ、脳に通ずる」。腎が傷つくと、手足の冷え・頸椎・腰椎・関節痛・記憶力低下・頻尿・排便異常・内分泌異常といった生殖泌尿器系の疾患が現れる。 中医では「胆が明るければ、脳が明るくなる」と言う。コンピュータ利用者は夜12時以降まで起きており、頭脳が清醒しないため、仕事の質にも影響する。長期間続くと、頭重・頭痛・頭部膨満感が生じる。特に太陽穴や頭の両側に現れやすく、偏頭痛になることもある。 中医では「肝は顔色に青色を表す」。また、「肝は人体最大の解毒器官である」。そして「人間が寝ると、血は肝に帰る」。23時~3時の間は、胆と肝が最も活発な時期であり、肝が血を貯蔵・解毒する最適なタイミングである。睡眠中に、肝は血液を解毒し、全身に送り出す。しかし、コンピュータ利用者が12時以降まで起きていたり、血が肝に帰らないため、解毒されずに全身に再送される。その結果、毒素が体内に戻り、翌日、顔色が灰青色になる。 したがって、コンピュータ利用者の養生は、肝を養うことが第一である。 肝を養うには以下の点が重要: 1. 23時までに就寝。血が肝に帰って解毒されるようにする。 2. グリーンフードを多く摂取。青色は肝経に入るため、肝の保護・養生に効果がある。 3. 情緒を良好に保つ。「肝は怒りを司る」。感情のバランスが崩れると、怒りやすくなり、逆に怒りが肝に影響を与える。 4. 長時間テレビやコンピュータの前で作業しない。適度に姿勢を変える。目をマッサージする。「肝は目を開く」と言われる。目の過度な疲労も肝に影響を与える。
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