養生の奇方—養徳 唐代の著名な禅師・石头希遷(石頭和尚)は、91歳で病気もなく逝去し、号を「天際大師」とした。希遷は世人のために十種の奇薬を提示した。「好肚腸一条、慈悲心一片、温柔半两、道理三分、信行要紧、中直一块、孝順十分、老实一个、陰骘全用、方便不拘多少」。服用方法は、「この薬は寬心鍋で炒め、焦げず、乾かず、火性を三分取り除き、平等盆で砕き、三思を末として、六波羅蜜で丸め、菩提子ほどの大きさにし、毎日三服、いつでもよいので、和気湯で飲み込む。果たしてこれを遵えば、病も無く、瘥もなし。ただし、言清濁、利己損人、肚中毒、笑里刀、兩頭蛇、平地起風波の七件は、速やかに戒めよ」とある。 希遷の養生奇方の要点は、養徳にある。養徳は「主顧を要せず、薬金を費やさず、煎煮を要せず」、病を祛し、健康を保ち、長寿を延ばすことができる。 徳が高い者は良好な人間関係を持つ。良好な人間関係は、心身の健康にとって重要な条件の一つである。他人を善く思い、助ける行為を通じて、他人から感謝や喜び、熱意が返ってくる。これにより生まれる温かさは、精神的緊張を完全に解消する助けとなる。医学的研究によれば、他人と頻繁に交流し、良好な人間関係を持つ者は、社会的関係がなく、孤立している孤独者よりも2.5倍長寿である。 徳が高い者は正直で、愛情に富み、事に際して公心をもち、静かに世を過ごし、世俗的な権力や利益に動揺しない。徳が高い者は、人や事に対して胸襟が広く、私利私欲がなく、光明磊落であるため、憂いも悩みもなく、心配も願望も持たない。身心は淡泊で静かな良好な状態にあるため、健康と長寿に有利である。 養生はまず養徳を重んじるという考え方は、伝統的な養生理論の代表であり、極めて現実的な意義を持つ。
|