知足常楽 「知足者常楽」という言葉は『論語』に由来する。つまり、現在の仕事や家庭生活について客観的な認識を持ち、各方面で満足し、過度で現実的でない期待を持たず、常に精神的な喜びと情緒の安定を保つことである。 しかし、人生において仕事や生活に全く追求や希望を持たないことは不可能である。重要なのは、どのような態度でそれを見つめることかである。したがって、「知足」とは、客観的な物質的・精神的追求に対する認識レベルを測る尺度とも言える。 「知足」とは、実際には心の健康を意味する。具体的には以下の三点に表れる:第一に、自己コントロール能力を持つこと。周囲の変化や誘惑があっても動じず、精神的な節制と坦率さを保つこと。第二に、外界の影響を正しく受け止めること。さまざまな外界の影響に対して、空想的にならず、過度に思慮せず、身体と精神の統一を保つこと。第三に、内心を常にバランスの取れた満足状態に保つこと。経済、名誉、地位などに対して、順応し、内心が平穏である。もっと具体的に言えば、現在の生活条件に満足することである。生活上の追求や享受は、終わりがない。いわゆる「人心不足」「貪得無厭」とは、盲目な比較をし、生活条件に満足できない人を指す。現在の職務に満足すること。各人の経験、機会、文化水準が異なるため、職務の性質も異なるが、どれをやっても社会に貢献している。もし、この点を理解できれば、自分の職務をしっかりやり、他の職に移ろうとするような変心を避けられる。家庭生活の調和に満足すること。現実生活中、どんなに良い家庭でも不協和な時期がある。家庭の一員として、自分の気持ちを調整し、誰が間違いであれ、最大限に寛容で理解しようと努めるべきである。感情の交流は心と心が通じ合うものである。相互の譲り合い、理解、大度な態度が促進・影響されれば、家庭関係は調和的・融和的になり、より良い生活への熱望を掻き立てる。結果として、誰もが愉快で軽快な気持ちで、あらゆる仕事を遂行できる。 ただし、「知足」とは、現状に満足し、前進を停止することではない。人は常に進取心を持つべきである。事業に関しては「知足」という概念はなく、物質的追求については、自分の力を考慮し、適切に止めるべきである。これにより、心のバランスと情緒の安定を図ることができる。
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