陝西地方には「八大怪」という俗諺があり、その一つに「椅子があっても座らずに蹲る」というものがある。これは陝西の人々が、村の端や屋敷の前など、大人も子どもも食事の際、椅子を使わず蹲っている習慣を指す。しかし、これは悪習である。なぜなら、消化器系の働きを妨げるとともに、食事に不同程度の汚染が生じ、結果として「病は口から入る」の原因となるからである。 蹲って食事をすると、腹部が圧迫され、消化管の正常な蠕動運動が阻害されるばかりでなく、消化管内のガスの上下の流れも滞り、上腹部の膨満感などの不快感を引き起こす。皆が集まって蹲って食事をすると、話題は尽きず、食事しながら家族談義や世間話、古今の話題を語り合う。しかし、長時間蹲っていると、腹部と下肢が圧迫され、全身の循環が悪くなり、下肢の痺れやだるさ、胃の蠕動量と張力が増加する。これにより、胃への血液供給が影響を受け、直接的に胃の消化機能を弱める。一方、座って食事をすれば、腹部の筋肉が緩み、循環が妨げられず、消化器系の機能が規則正しく正常に働くため、食物の消化には非常に有利である。 さらに、蹲って食事をすると、皿や鉢を地面や低いテーブルに置くため、人が行き来したり、風が吹いたりすると、ほこりが舞い上がり、食事に付着する。ほこりの中には細菌、ウイルス、寄生虫の卵などが含まれており、食事を汚染し、疾患の原因となる。したがって、衛生保健の観点から見ても、蹲って食事をすることは悪習であり、是正すべきである。
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