暖かな春は明るい太陽とやさしい風をもたらすだけでなく、食欲をそそる美食ももたらす。椿の芽は、新鮮さと旬の代名詞である。初春の食用時期を逃すと、香り豊かな椿の芽の味わいは二度と得られない。 椿は別名「椿の芽」「椿頭」とも呼ばれる。碧绿色で、みずみずしく、歯ごたえがあり、独特の香りを持つ。春の代表的な珍味として人々に愛されている。 中医では、椿は苦味で寒性とされ、清熱解毒、健胃理気、殺虫固精などの効能があるとされる。また、椿にはビタミンC、良質なタンパク質、リン、鉄などのミネラルが豊富に含まれており、野菜の中でも貴重な存在である。 椿の薬用価値 椿は珍味であるだけでなく、良薬としても使われる。根、樹皮、果実すべてが薬として利用可能である。椿の芽は芳香で脾を醒まし、食欲を増進させる。脾胃虚弱、腹部膨満、食欲不振の患者には、椿の若葉20グラム、藿香10グラム、焦三仙20グラム、蓮子15グラムを水で煎じ、1日2回服用する。 椿皮とは、椿の木の樹皮または根皮の韧皮部のこと。清熱、湿を乾燥させ、腸を収縮させ、出血を止める、虫を駆除する効能がある。久痢、久瀉、便血、崩漏、帯下、遺精、疳積、蛔虫などの治療に用いる。椿白皮を洗って50~100グラム取り、煎じた液を外用洗浄したり、膏薬にして疮癣に塗布すると、効果が非常に高い。 椿子とは、椿の木の果実のこと。風を祛ぎ、寒を散らし、痛みを和らげる効能がある。外感風寒、胃痛、関節痛などの治療に用いる。疝気による腫れ痛には、椿子10グラム、橘核10グラムを水で煎じ、1日2回服用する。胃脘の痛みには、椿子10グラム、九香虫6グラムを水で煎じ、理気止痛の効果がある。 椿の芽は沸騰したお湯でゆでて食べるべし 資料によれば、1キログラムあたり30ミリグラム以上の亜硝酸塩が含まれており、老葉では1キログラムあたり53.9ミリグラムにも達する。このような高濃度は、椿を食べた際に亜硝酸塩中毒を引き起こす可能性があり、さらにはがんを誘発する恐れもある。実験結果では、水洗いした椿の亜硝酸塩含量は1キログラムあたり34.1ミリグラムだが、沸騰したお湯でゆでると1キログラムあたり4.4ミリグラムまで低下する。ゆでていない椿で卵を炒めると、亜硝酸塩含量は1キログラムあたり83.3ミリグラムに達するが、ゆでた椿で炒めると1キログラムあたり1.5ミリグラムまで減少する。 実験では、15%および30%の塩水で漬けた椿でも、亜硝酸塩含量の低下は確認されなかった。したがって、必ず沸騰したお湯でゆでた椿を食べる必要がある。
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