誰もが塩を摂取する必要がある。1日3食とも塩を摂らなければ、料理が味気なくなり、倦怠感、食欲不振、悪心、嘔吐、頭痛などの症状が現れる。重い場合には昏睡や意識障害が起こる。しかし塩分過多はナトリウム・水分貯留を引き起こし、高血圧、浮腫、さらには心機能不全を招く。高血圧は糖尿病の進行を悪化させ、病情管理に不利である。高血圧と糖尿病は動脈硬化の独立した危険因子であり、糖尿病に合併した高血圧は、動脈硬化性心疾患、脳卒中、腎症、下肢動脈硬化症、網膜症のリスクおよび病態進行を著しく増加させる。これは糖尿病患者の健康状態および予後に大きな影響を与える。そのため塩分制限が必要であり、塩分控えめは有効な予防策である。中国では漬物を好む習慣があり、四川涪陵の漬物は世界に名高い。また醤油、醬など塩分含量が高い調味料も多くあるが、これらは体内へのナトリウム過剰摂取を引き起こし、ナトリウム・水分貯留と高血圧を生じる。糖尿病患者は高血圧を合併しやすいので、予防の観点からも塩分制限が必要である。一般的に1日あたりの塩分摂取量は10グラム以下に抑えるべきであり、漬物は少なくとも避けるべきである。味が薄めの食事の方が良い。<糖尿病の食事>
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