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慢性冠心病狭心症の中医治療

慢性冠心病狭心症は臨床でよく見られる疾患であり、近年は増加傾向にあり、人類の健康に大きな脅威を与えている。現代医学では本病に特効薬があり、狭心症を緩和できるが、再発しやすく、心電図の虚血性変化を矯正するのは難しい。近年、筆者らは益気活血通脈湯を用いて本病を治療し、顕著な効果を得た。
方薬組成:黄芪30g 人参15g 丹参30g 川芎10g 当帰10g 赤芍15g 紅花10g 桃仁10g 三七6g 栝楼10g 薤白10g 郁金15g 生地15g 柴胡10g 炙干草6g。1日1劑、水煎して2回に分けて服用。
典型症例
楊某、男性、58歳、幹部、2002年10月受診。主訴:反復する心前区のチクチク痛・息切れが1年間続いた。最近労働後に心前区の陣痛を自覚し、左肩背部に放射痛を伴い、1日2~3回、1~3分間持続。胸闷・息切れ・動くと喘息・心悸・慌て・面色白・全身冷汗を伴う。舌は暗紫に瘀斑あり、舌下静脈は青紫。脈は細澀または結代。発作時の心電図検査では、ST段v1-v3で水平下向き0.1-0.2mv、T波avf導聯倒置、v1-v3導聯低平。超音波心動図では冠心病の変化あり。脂質検査ではコレステロール・トリグリセリド・β-脂蛋白ともに上昇。西洋医学診断:冠心病、安定型労働性狭心症。中医診断:胸痹、証候は心気不足・瘀血閉塞。益気活血通脈湯を1日1劑、2回に分けて服用。1週間後、狭心症はほぼ緩和。心電図ではT波avf倒置が浅くなり、ST段v1-v3の水平下向き虚血は回復。3週間後、症状は消失。心電図は概ね正常、脂質検査も正常となった。
議論
冠心病・狭心症は中医の「胸痹」「真心痛」に属する。本病の病因病機は気虚血瘀に起因する。祖国医学理論では、気血は体の基本物質であり、気は血の帥である。気行則血行、気虚則血弱。労働過多により心気を損傷し、心気不足により胸陽不振、動血力が弱まり、血滞心脈となる。病位は心にあり、本虚表実の証が多い。標を治すには「通」を主とする。本を治すには「補」を法とする。補気活血化瘀通絡の法が常用される。
本方の黄芪は甘温純陽で、清気の虚を補う効果がある。現代薬理学では黄芪は心筋収縮力を強化し、心機能を改善し、血液粘度を改善し、微循環を促進する。人参は元気を大補し、神を安らかにし、血を養う。黄芪と併用することで益気効果を強化する。丹参は四物と同じ働きを持ち、活血養血の長所があり、体の耐缺酸能力を高め、微循環を改善し、血小板凝集を抑制し、線維蛋白溶解を促進し、血液粘度を低下させる。川芎は辛温で、気を開き、鬱を解き、血を活し、痛みを止める。薬理試験では川芎は血管平滑筋収縮を抑制し、冠動脈血流量を増強し、心筋虚血を改善する。紅花は活血祛瘀、絡脈を通調する。薬理研究では冠動脈流量を一定程度増加させ、血清中の総コレステロール・脂質・トリグリセリドレベルを低下させ、微循環を改善し、血栓形成を阻止し、その溶解を促進する。柴胡を加えることで気機を条暢させ、胸を開放し、陽を通す。生地は『神農本草経』に「血痹を逐い、血を涼ませ、瘀を消す」とあり、陰を養い、血燥を潤す効果もある。

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