・ 卵 卵は別名「鶏子(けいし)」。卵には栄養素が非常に豊富に含まれている。タンパク質、リン脂質、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウム、鉄、ビタミンD、酵素など。100gの全卵には12.7gのタンパク質が含まれている。 卵のタンパク質は、食物の中で質、種類、構成面で最も優れたタンパク質である。1gの卵タンパク質は1gの肉タンパク質よりも栄養価が高い。特に卵タンパク質のような良質タンパク質は、肌の光沢や弾力維持において重要な役割を果たす。 卵黄には一定量のリン脂質が含まれている。リン脂質は乳化作用を持つ。体内に入ったリン脂質から分離されたコリンは、肌の老化を防ぎ、肌を滑らかで美しくする効果がある。卵黄にはビタミンA、ビタミンB2も豊富に含まれている。100gの卵黄にはビタミンA2000国際単位、ビタミンB20.3mg、ビタミンD30国際単位、ビタミンB10.25mgが含まれている。これらは肌に必要な栄養素である。 卵には鉄分も豊富に含まれている。100gの卵黄には鉄150mgが含まれる。鉄は人体内で造血し、血液中で酸素や栄養物を運搬する働きをする。顔の赤みや艶は鉄分なしには得られない。鉄分不足は鉄欠乏性貧血を引き起こし、顔色が萎れ、肌の美しさも失われる。よって、卵は肌の美しさを維持する上で重要な食品である。 中医では、卵は味が甘く、性質が平和で、補中益気、養陰健体、美肌などの効果があるとされる。『本草綱目』には、「卵白は気清く、性は微寒。卵黄は気浑く、性は温。卵は黄白を兼ね備え、性は平和。精不足者は気で補い、形不足者は血で補う。卵は气血を調理するので、気を清め、血を補い、陰を養い、肌を潤すことができる」とある。『本草再新』には、「鶏子黄は中を補い、気を益し、腎を養い、陰を益する」と記されている。したがって、適度に卵を多く摂取することは、体を丈夫にし、老化を防ぎ、美肌効果がある。 ・ 鴨卵 鴨卵も肌のケア・美肌効果がある食品である。卵よりやや劣るが、依然として効果がある。鴨卵にはタンパク質、リン脂質、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB1、ビタミンD、カルシウム、カリウム、鉄、リンなどの栄養素が含まれている。 中医では、鴨卵は味が甘く、性質が涼しく、滋陰、清肺、豊肌、澤肤の効果があるとされる。銀耳と鴨卵を氷糖で煮て食べると、滋陰降火、潤肺美肌の効果がある。作り方は、鴨卵1個、銀耳10g、氷糖20gを用意する。銀耳を水で戻し、洗い、水を加えて文火で煮て柔らかくする。その後、鴨卵を割り入れ、氷糖を加え、強火で鴨卵が熟すまで煮る。鴨卵は性質がやや涼しいため、卵(性質が平和)より劣る。脾陽不足、寒湿下痢の人は服用すべきでない。 ・ 鹌鹑卵 鹌鹑卵の栄養価は卵と同等以上で、肌のケア・美肌効果がある。鹌鹑卵にはタンパク質、脳リン脂質、卵リン脂質、リシン、システイン、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB1、ビタミンD、鉄、リン、カルシウムなどの栄養素が含まれている。 中医では、鹌鹑卵は味が甘く、性質が平和で、補益气血、強身健脳、豊肌澤膚の効果があるとされる。貧血、栄養不良、神経衰弱、月経不順、高血圧、気管支炎、血管硬化などの患者に対して調補作用がある。特に貧血や月経不順の女性には、調補・養顔・美肌効果が顕著である。 ・ 蚌肉 蚌科の背角無齒蚌の肉。蚌肉にはタンパク質、核酸、亜鉛、カルシウムなどの栄養素が含まれている。亜鉛はメラニン合成に参加し、肌の弾力性、光沢、滑らかさを維持する働きがある。核酸は老人斑を除去し、肌を豊潤で滑らかにし、肌のしわを消す働きがある。 中医では、蚌肉は味が甘く、咸く、性質が寒く、滋陰清熱、明目解毒、豊肌澤膚の効果があるとされる。思春期の顔面に吹き出物がある場合や、顔面感染がある場合、蚌肉を摂取すると顕著な美容効果がある。また、蚌肉からは珍珠(真珠)が培養できる。 真珠は極めて優れた美容品である。真珠には多くのアミノ酸が含まれており、これらは人体の代謝を促進し、上皮細胞を保護し、肌の滑らかさを改善し、鎮静安神などの効果がある。 ・ 甲魚 甲魚は亀科の中华亀(ちゅうかき)で、別名「亀」「團魚(だんぎょ)」「円魚(えんぎょ)」「脚魚(きゃくぎょ)」「水魚(すいぎょ)」などとも呼ばれる。河川、湖沼、池などに生息する。甲魚には動物性膠質、角質タンパク質、核酸、リン脂質、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB1、ナイアシン、ビタミンD、亜鉛、鉄、カルシウム、リン、ヨウ素などの栄養成分が含まれている。ビタミンA、リン脂質、ビタミンB2、ナイアシン、核酸などは皮膚細胞の栄養素であり、肌ケアに効果がある。亜鉛は肌の滑らかさを高める。動物性膠質は肌を柔らかくし、毛を艶やかにする効果がある。中医では、甲魚肉は味が甘く、咸く、性質が平和で、滋陰涼血、益気補虚、豊肌亮膚の効果があるとされる。『日用本草』には、「味は甘く、咸く、性質は平和。血熱を除き、労傷を補い、陽気を壮し、陰の不足を大補する」とある。 現代医学では、甲魚は人体の免疫機能を高め、抵抗力を強化し、老化を遅らせ、皮膚老化を抑制し、癌細胞を抑制する作用があるとされる。甲魚は人体全体の健康レベルを高めることで、豊肌澤膚の効果を発揮する。陰虚症状や肌の乾燥がある人は甲魚を摂取することで、肌の潤い効果が顕著に現れる。甲魚は美容澤膚効果だけでなく、低熱、貧血、陰虚咳嗽、月経不順、高血圧、頭暈、耳鳴り、糖尿病、脱肛、皮膚感染、陰瘡などの治療にも用いられる。 ただし、甲魚は滋潤性の食品であるため、食欲不振、脾胃陽虚、寒湿内盛、外感実熱の人は摂取すべきでない。
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