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夜中にいつも汗をかくのはどうすればいい?

49歳の男性患者が、3年前から明らかな誘因なく盗汗を訴えた。起床後に服がびっしょりになることがあり、腰膝の酸痛、心悸、不眠、多夢などの症状を伴っていた。発熱、咳、喀血はなく、明らかな体重減少や食欲不振もない。複数の病院や個人クリニックを受診したが、明確な効果は得られず、仕事の忙しさや喫煙・飲酒の過剰時に症状が悪化していた。
患者は顔面紅潮、やせ型、手足の裏が熱く、舌は赤く苔が少なく、脈は細く速い。初診では盗汗(心腎陰虚)と診断された。治療原則は陰を補い、腎を滋養し、心を養い神を安定させること。方薬として六味地黄丸加味を使用:熟地24g、山茱萸12g、淮山12g、澤瀉9g、丹皮9g、茯苓9g、遠志12g、酸棗仁12g、柏子仁12g、五味子9g、龍骨20g(砕いて)、牡蛎20g(砕いて)。1日1回、水煎して2回に分けて服用。7日分服用後、症状は緩和し、さらに7日分服用で症状が消失した。元の処方を14日分続けて服用し、治癒。8ヶ月の追跡観察で再発はなかった。
中医では、夜間に寝ている間に汗をかくことを「盗汗」と呼び、別名「寝汗」ともいう。睡眠中に不自覚に汗をかき、汗量が多く、目覚めた瞬間に止まる。多くは陰虚証に由来する。臨床的には、五心煩熱、不眠多夢、顔面紅潮、口渇咽乾、舌赤苔少、脈細数などの陰虚火旺の症状が見られる。六味地黄丸は陰を補い腎を滋養する基本方であり、腰膝酸痛、頭暈目眩、手足の裏熱、舌赤苔少、脈細数を弁証の要点とする。神経衰弱、慢性腎炎、肺結核、糖尿病、甲状腺機能亢進症、高血圧、小児発育遅滞、早期老人性白内障など、腎陰虚に属する症例に加減使用可能(脾虚便溏者には慎重に)。本方では熟地が腎を滋養し精を補う君薬、山茱萸が肝腎を養い精を固める臣薬、淮山が脾を補い精を固める臣薬、澤瀉が腎火を清め、熟地の脂膩を防ぐ佐薬、丹皮が肝火を清め、山茱萸の温燥を制する佐薬、茯苓が脾腎を淡滲し、淮山の脾補を助ける佐使薬である。各薬を組み合わせることで、滋養しながら邪を残さず、降泄しながら正気を傷めず、補中有瀉、瀉を補に寓すという効果が得られる。本症例では盗汗が著しく、心陰虚の症状も併存していたため、五味子、酸棗仁、柏子仁、遠志、龍骨、牡蛎を加えて、汗を止めて心を養い神を安定させる。

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