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民間でよく使われる安神助眠方

安神助眠方
人の一生の約3分の1は睡眠中に過ごす。睡眠は人体の生理的必要であり、健康維持の重要な手段である。その健康効果は大きく4つある:成長発育の促進;脳の保護;疲労の除去と体力の回復;免疫力の強化。しかし、一部の人々は夜眠れない、入眠困難、眠り易く目覚めるなどの症状を繰り返し、頭重、頭暈、健忘、倦怠感などを伴い、仕事や学習に大きな影響を与える。
不眠症は、五臓の機能不調が原因であることが多く、特に心、肝、腎の三臓が主である。原因によって虚実の違いがある。虚火が内擾し、心腎不交すれば、驚悸、神疲、健忘、虚煩不眠などの虚証となる。一方、外からの驚恐や肝鬱化火、肺熱が心を擾乱し、心神が不安定になれば、煩熱、驚恐、怒りやすさ、夜眠れないなどの実証となる。前者は滋養安神の薬を使用し、後者は清肺平肝の薬で調整する。
伝統的な安神助眠保健方では補益を主とする。よく用いられる食品には蓮子、大棗、酸棗、百合、龍眼、山薬、鶏、牡蠣肉、黄花魚、および動物の心臓などがある。睡眠の改善により、脳の疲労が回復し、学習記憶に有利になる。この点から見れば、安神薬には一定の知能向上作用もある。
[方一]
大棗5個、粟米50グラム、茯神10グラム。茯神を水煎して汁を濾し、その薬汁と大棗、粟米を一緒に粥にして、毎日2回、朝夕に服用する。
大棗は甘温で、中を補い気を養い、血を養い神経を安定させる。日本の研究者によると、大棗抽出物から一種の物質が分離され、薬理実験で鎮静・催眠作用があることが確認された。この鎮静作用は、中医の「安神」効果と一致する。
茯神は多孔菌植物茯苓の菌核内の松根の白色部分で、味は甘く性は平で、心を養い神経を安定させる効能がある。心神不寧、驚悸健忘の状態に特有である。『名医別録』には「驚悸を止める、多恚怒、善忘を治し、心を開き智を益し、魂魄を養い精神を潤す」とある。その水煎剤には鎮静作用がある。
粟米とは小米のこと。普通の玄米と同等の栄養成分を持ち、脾を健胃する効果がある。『随息後飲食譜』では「粟米の功用は籼米とほぼ同じだが、性はやや涼しく、病人には適している」と述べている。
本方で大棗だけを使うと力が弱いので、茯神と粟米を補佐として選ぶ。茯神で安神力を強化し、粟米で脾胃の気を助ける。全方は健脾養心、安神益智の効果があり、心脾両虚、驚悸怔忡、不眠健忘、精神集中不能の者に適している。
[方二]
新鮮な百合30グラム、糯米50グラム、氷糖適量。百合を瓣に剥き、洗い、糯米を通常通り粥を炊く。米がほとんど熟す頃に百合を加え、粥が完成するまで煮る。氷糖で調味する。新鮮な百合がない場合は、乾百合10グラムを代わりに使用し、米と一緒に煮て粥とする。毎日2回、朝夕温かく服用する。
百合は古くから補益食材として用いられ、食としても薬としても使われる。『神農本草経』では上品に列せられている。諸家の本草書には、「補土、食塩、慢火で牛肉を煮て酥爛になるまで火を止め。
本方の香りは芳しく、肉は柔らかく、滋養ながら脂ぎらず。健脾益気、益精寧神の効果があり、病後の気虚、血虚患者に適している。<安神>

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