春の初め、暖かい風が吹き、多くの人がだるさや気力不足、怠惰感を感じることがあります。これがよく言われる「春困」です。ビタミンを多く含む野菜や果物、たとえばニンジン、白菜、ミカンなどを積極的に摂取し、十分なタンパク質を補給することで、精力を高めることが可能です。しかし、一部の食品は眠気を引き起こす原因にもなります。特に春困を悪化させる可能性があるため、以下の3種類の食品は控えめにしましょう。 1. セロトニン生成を促進するトリプトファンを多く含む食品。トリプトファンは必須アミノ酸であり、脳内の神経細胞がセロトニンを分泌するのを助ける働きがあります。セロトニンは脳の活動を抑制する作用を持つため、トリプトファンを多く含む食事は疲労感や睡意を引き起こします。トリプトファン含有量が最も高いのは小米で、他の穀物に比べて圧倒的に多いです。また、牛乳、しいたけ、ヒマワリの種、蟹、黒ごま、大豆、南瓜の種、肉松、油豆腐、卵などもトリプトファンを豊富に含んでいます。 2. 海鮮類。この種類の食品はグルタミン酸ナトリウムという物質を含み、消化過程でグルタミン酸に分解されます。脳組織内では、ビタミンB6を補酵素とするグルタミン酸脱炭酸酵素によってグルタミン酸がδ-アミノ酪酸に変換されますが、これは抑制性神経伝達物質です。生成量が不足すると中枢神経系が過剰に興奮し、狂躁やけいれんなどの症状が出ますが、逆にグルタミン酸ナトリウムを多量に摂取すると、眠気を誘発します。 3. カロリーが低い食品。脳の正常な機能には十分なエネルギー供給が必要で、主にブドウ糖の燃焼によって得られます。長期間にわたり低カロリー食品(例:ダイエット食品)を摂取すると、食物から直接糖分を得られず、糖新生の経路でも補うことができないため、脳へのエネルギー供給が不足し、正常な神経活動が維持できず、結果として眠気や疲労感が生じます。 また、食べ過ぎも眠気を引き起こします。大量の食事を摂取した後、消化吸収のために胃腸が血流を増加させなければならず、その結果、消化管へ大量の血液が集中します。これにより外周組織や脳への血流が相対的に減少します。特に脳はエネルギーを貯蔵できないため、血流・酸素供給不足になるとエネルギー代謝に障害が生じ、脳機能の正常な発揮が阻害され、眠気に襲われます。
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