人々の生活水準の向上に伴い、冬期の滋養はすでに一般的になりつつある。「お金を使って健康を買う」「贈り物として健康を贈る」が流行の今、多くの中高年層は自らサプリメントを購入するだけでなく、元旦や春節の時期に後輩から冬期の滋養品を受け取ることが多い。しかし、短期間で使い切れない場合が多く、保管する必要が生じる。これら滋養品は種類が多岐にわたり、大別すると漢方薬材と中成薬の二つに分けられる。では、どう保管すれば劣化や効能低下を防げるのか?今回はその点について述べる。 1. 薬材の保管方法:漢方薬材は保管中に虫食い、カビ、油抜き、腐敗などが起こりやすく、主な原因は湿気、長時間の日光照射、汚染などである。したがって、保管する際はまず完全に乾燥させ、陶器やガラス容器に密閉して陰涼乾燥した場所に置くべきである。できれば薬材の下に乾燥石灰を敷くのが望ましい。動物由来の薬材については、特に注意が必要である。虫食いしやすい薬材は、まず容器に入れて、条件が許せば硫黄で蒸すことで害虫や卵を殺すことができる。 ① 人参類:人参、紅参、白参、西洋参、党参、太子参など。紅参、白参、西洋参は磁器の缶または錦箱に密封して石灰箱の中に保管する。白参、西洋参は日干し可能で、日干し後に冷ましてから入れる。紅参は日干しの際は紙で覆うことで色が変わらないようにする。 ② 鹿茸、蛤蚧:鹿茸は細布で包んで樟木箱、革箱、または石灰箱に密封して保管する。花椒を少し加えると虫よけになる。鹿茸粉の場合は磁器瓶に保管する。蛤蚧はカビや虫食いしやすく、尾が落ちやすいので、花椒を入れて適切な容器に入れて石灰箱内または乾燥通風な場所に保管し、尾部を保護すべきである。なぜなら尾部が主要な薬用部分だからである。 ③ 冬虫夏草:本品は虫食い、カビ、色褪せしやすいので、密封して紙で包み、木箱に保管する。虫食い防止のために、木箱内に砕いた丹皮をいくつか入れておくとよい。鮮品は乾燥させる。カビが生えたらアルコールで拭き、乾燥させておく。密封して冷蔵庫に保管してもよい。 ④ 燕窩、銀耳:ともにカビや色褪せしやすいので、湿気対策が必要。燕窩は密封して陰涼乾燥な場所に保管する。石灰缶に入れてもよい。銀耳はプラスチック袋で包装して冷蔵するのが最適。家庭では冷蔵庫に保管できる。 2. 中成薬の保管方法:中成薬には丸剤、煎膏剤、糖漿剤、錠剤、アンプル口服液などさまざまな製剤形態があり、保管方法もわずかに異なる。 ① 丸剤:滋養系の丸剤は多くが蜂蜜と薬粉で作られている。蜂蜜の使用量が多いので吸湿性が強く、発霉・劣化しやすい。保管時は湿気対策が最重要。瓶に密閉して陰涼・通風・乾燥した場所に置く。高温や微生物汚染にも注意する。 ② 煎膏剤:別名「膏滋」。薬材を十分に煎じ、残渣を除き濃縮した後、蜂蜜と炒めた砂糖を加えて作られる稠厚な半流動製剤。薬性は潤い、大量の蜂蜜と砂糖を含んでいるため湿気を吸いやすく、温度が高すぎると液が薄くなり分層する。汚染されると発酵・腐敗する。したがって、磁器瓶または茶色ガラス瓶に密閉して陰涼な場所に保管する。気温が上がったら、冷蔵庫に保管するのが望ましい。 ③ 糖漿剤:薬物または薬材抽出物を含む濃いショ糖溶液。防腐剤や香料が添加されているため、ある程度微生物の繁殖を抑制できる。しかし、高温環境下や長時間酸素・二酸化炭素にさらされると、糖漿は徐々に酸化分解し、濁り、味が変わる、劣化する。したがって、乾燥滅菌した容器に満タンに充填し、密閉して25℃以下の一定低温環境で光を避けて保管する。 ④ 錠剤、カプセル、衝剤:いずれも湿気を吸いやすい。包装が不完全だと、湿度、温度、日光照射の影響で保管期間が短い間に松散、崩壊、色褪せ、発霉、結塊などの現象が起きる。錠剤、カプセルの長期保管にはガラス瓶を使用し、密閉して陰涼乾燥・光を避ける場所に保管する。プラスチック袋での包装は長期保管には向かない。衝剤は特に注意が必要である。 ⑤ 酒剤:酒自体に抗菌・防腐作用があるため、長期保管に適している。ただし、密閉してキャップをしっかり閉めることが重要。揮発によりアルコール濃度が低下すると、味が変わり、カビが生えることがある。 ⑥ アンプル口服液:気温が高いと長期保管で微生物が増殖し、溶液が濁ったり沈殿したり、発酵して味が悪くなり、場合によっては爆発することもある。したがって、低温・暗所に保管するか、冷蔵庫に保管する。 最後に注目すべきは、滋養品には有効期限があるということである。どの薬でも、保管期間は有効期限を超えないようにするべきである。一部の漢方薬材や中薬製剤は有効期限が明記されていない場合もあるが、長期間保管するのは避けた方がよい。購入や服用の際には注意し、購入数量は多すぎず、なるべく早く服用することが大切。(著者:南京中医药大学准教授、第一臨床医学部副部長)
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