日常生活において、すべての食べ物が同時に摂取できるわけではない。「組み合わせが適切なら体に良いが、不適切なら病気になる」。言い換えれば、食べ物にも「相克」があるということだ。 タンニンとタンパク質の相克 海産物と一緒にぶどう、山楂(サンシャ)、石榴(セキュウ)、柿などを食べる場合、吐き気、腹部膨満、腹痛、下痢などの症状が出ることがある。これらの果物にはタンニンが含まれており、海産物のタンパク質と出会うと凝固沈殿し、消化しづらい物質になるからである。そのため、海産物を食べた後は4時間以上空けてからこれらの果物を摂取すべきである。肉を食べた後にすぐに紅茶を飲まないのも同じ道理である。 食物繊維、シュウ酸と鉄の相克 動物肝臓、卵黄、大豆には豊富な鉄分が含まれているが、これらは食物繊維が多いセロリ、大根、サツマイモと同食してはならないし、シュウ酸が多い蕹菜(ウエンサイ)、アマランサス、ほうれん草とも同食してはならない。なぜなら、食物繊維とシュウ酸は、これらの食品に含まれる鉄分の体内吸収を妨げるからである。 タンパク質と糖の相克 牛乳のライシンは糖と高温で反応し、アミノ酸が破壊される。ゆで卵と砂糖を一緒に煮るのはこのためである。しかし、牛乳を沸騰させ、卵を茹でた後、少し冷ましてから砂糖を加えれば問題はない。 β-カロテンと酢酸の相克 ほうれん草を炒めるときは酢を入れてはいけない。なぜなら酢酸がβ-カロテンを破壊するからである。同様に、β-カロテンを多く含む雪里蕻(セッリョウ)、ほうれん草、オイシダなども酢で炒めてはならない。 シュウ酸とカルシウム・マグネシウムの相克 豆腐とほうれん草を一緒に食べるべきではない。豆腐には塩化マグネシウム、硫酸カルシウムが含まれており、ほうれん草にはシュウ酸がある。両者が混ざるとシュウ酸マグネシウムとシュウ酸カルシウムの白色沈殿物が生成される。この二つの沈殿物は人体に吸収されず、カルシウムの吸収を妨げ、結石症の発症リスクを高める。
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