【出典】『実用中医栄養学』 【構成】 苦杏仁10グラム、大鴨梨1個、氷糖20グラム。 【効能】 肺を潤し、咳を止める。 【主治】 口鼻咽喉の乾燥、渇き、乾咳で痰がなく、または痰が少なく粘り気があり、吐きにくい状態。 【製法】 まず杏仁の皮と尖端を除き、砕く。鴨梨を洗い、皮は剥かないまま、核だけ取り除き、角切りにする。適量の水を加えて一緒に煮、熟したら氷糖を加えて溶かす。お茶代わりに飲む。時を問わず。 【按語】 杏仁は苦、微温で、軽度の毒性あり。苦味で気を下ろし、咳を止める、喘息を鎮める効果がある。『珍珠囊』には「肺熱を除き、上焦の風燥を治し、胸隔の気逆を利し、大腸の気秘を潤す」とある。含まれる苦杏仁甙は口服後に体内で徐々に分解され、微量のシアン化水素を放出し、呼吸中枢に鎮静作用を与える。これにより呼吸運動が安静になり、鎮咳・平喘効果が得られる。ただし、軽度の毒性があるため、過剰服用は避けるべきである。鴨梨は甘く、微酸で涼。津液を生成し、乾燥を潤し、熱を清め、痰を化す効果がある。『本草綱目』では「肺を潤し、心を涼ませ、痰を清め、火を降ろし、疮毒・酒毒を解く」と述べている。氷糖は中を補い、気を補い、胃を和らげ、肺を潤し、咳を止め、痰を化す。3種が組み合わさることで、肺を潤し、咳を止める効果が得られる。よって、肺燥による咳で痰が少ない、粘り気があり、吐きにくい状態に非常に効果的である。 <潤肺止咳>
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