冬期の過剰な食事や生活の疲労・不規則な作息の後、春が到来した際には早急に行動を起こし、身心を整え、新たな一年に備えてエネルギーを蓄える基盤を築くべきである。 起居の規律 春が訪れると、皮膚は広がり、末梢血流が増加し、汗腺の分泌も活発になる。これにより身体各器官の負担が増す一方で、中枢神経系は鎮静・催眠作用を示し、四肢にだるさを感じるようになる。この時期に無理に寝坊してはならない。なぜならそれは陽気の昇発を妨げるからである。気候の変化に適応するため、起床と就寝の時間を早め、定期的に屋外や林間小道、森林の中を散歩し、自然と一体化するようにしよう。 食事調養 春は人体の新陳代謝が活発になり始める時期である。食事は辛味・甘味・微温性のものを選ぶのが適切である。油分の多い冷たい食品は避け、ビタミンBを豊富に含む食品や新鮮な野菜を多く摂取すべきである。 春は肝臓が最も活発になる時期であり、酸味の強い食品を多量に摂取すると肝火がさらに強くなり、脾臓を傷つける。甘味で性質が平和で、タンパク質およびミネラルを豊富に含む食品を多く摂るべきである。 精神の養生 人的な精神活動は気候の変化に従うべきである。季節の変わり目、特に冬春の境目が人体に最も影響を与える時期である。一部の人々は春の気候変化に適応できず、精神疾患を引き起こすことがある。春は情志の養生に注意し、前向きで明るい気持ちを保ち、肝気を順らせることが病気予防に役立つ。 運動の養生 春になると陽気が上昇する特徴に合わせて、運動を強化すべきである。空気が清浄な自然の中へ出かけ、ランニング、拳法、体操、散歩などを通じて体内の老廃物を排出し、筋骨を伸ばすことで、一年間の仕事や学習の基礎を固めよう。 保暖と病気予防 「春は厚着、秋は薄着」というのは、気候に合わせた養生法である。春は気候が不安定で、衣類が薄すぎると、わずかな疏忽でも感染症にかかり、健康を脅かす。高血圧や心臓病を患っている中高年は、寒さ対策を徹底し、脳卒中や心筋梗塞などの発症を予防すべきである。(著者:林偉)
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