沙浴 沙浴とは、体の一部または全身を砂に埋め、砂の温熱とマッサージ作用を利用して体を強化し、病気を予防・治療する方法である。沙浴は海辺の砂浜や砂丘地帯で行われることが多い。日本には長い海岸線があり、海水浴場が星のように散在している。これは美しい風景地や避暑地を提供するだけでなく、天然の沙浴場としても利用できる。 沙浴の効果 沙浴は、複数の療法を組み合わせた総合療法である。沙浴を行う際、豊富な紫外線が光療法として作用する。灼熱の細砂は優れた熱療法材料であり、理療効果を持つ。熱い砂と皮膚の摩擦はマッサージ効果をもたらす。これらの総合的作用により、全身末梢血管が拡張し、血流が促進され、代謝が加速し、網状内皮系が活性化され、神経系機能が刺激される。したがって、沙浴は重要な養生効果を持つ。 沙浴は特定の疾患に対して特殊な効果を示す。関節炎全般、慢性腰腿痛、坐骨神経痛、肩関節周囲炎、血管血栓性動脈炎などは、沙浴によって治療可能である。沙浴は滲出液や炎症の吸収を促進し、瘢痕の軟化を助け、胃腸の蠕動を強化する。これにより、局所的・全身的な変化が生じる。一部の学者は、太陽に晒された砂が熱を全身の関節や五臓六腑に浸透させ、体中の寒湿を「吸い出す」ことで、風湿を除き、体力を強化するというメカニズムがあると考えている。実証された結果では、沙浴療法は一部の疾患に対して、単なる薬物療法や室内理療よりも顕著な効果を示している。 沙浴の注意点 沙浴の理想的な季節は毎年6~8月であり、開始段階では療法時間は長すぎず、通常1日1~3時間程度が適切である。 沙浴の際、顔に濡れたタオルをかけて目・鼻・口・耳を覆うと、顔面や頭部の日焼けを防ぎ、砂が「七孔」に入ることを防ぎつつ、日差しの中でも涼しさを保つことができる。中暑を防ぐため、適度な水分補給も必要である。 砂に埋める際は、砂の被り具合を適切に調整する。厚すぎると圧迫感があり、薄すぎると皮膚が火傷し、熱が体内に浸透しないため効果が得られない。露出部分は日よけの小テントや傘などで遮蔽する。 重度の器質性疾患を有する者、生理期間中の女性、妊娠中の女性、子ども、高齢者・虚弱者、急性炎症や出血傾向のある者、いずれも沙浴を行わないべきである。
|