女性の陰部からの出血で、検査で明らかな生殖器器質的病変が認められない場合は、多くは内分泌機能の不調によるものであり、「子宮機能性出血」(略称「功血」)と呼ばれる。 「功血」は中医では「崩漏」と呼ばれる。崩漏とは経血が突然大量に出て止まらない、または長期間にわたって淋漓とした出血を意味する。中医では「功血」に対する治療には豊富な経験があり、食療法は特に独自の特色をもち、便利で実用的、効果確実であるため、広く普及すべきである。ただし、適用する際は証候を識別し、各自の症状に応じて「当てはめる」ことが重要である。 臨床では「功血」は主に血熱型、血虚型、瘀血型、脾虚型の4種類に分けられる。 年齢の特徴に応じて、思春期「功血」、生育期女性の「功血」、更年期「功血」に分けられる。一般的に、思春期「功血」は血熱型が多いため、生育期女性の「功血」は瘀血型と血虚型が多く、更年期「功血」は脾虚型が大多数である。食療法の選択に際して参考にできる。 コーンヒゲと瘦肉のスープ 血熱型に適する。コーンヒゲ30g、瘦肉120g、精塩適量、味の素少许。瘦肉を切片にし、コーンヒゲとともに陶器罐に入れて水500mlを加え、蒸籠にかけて蓋をし、肉が柔らかくなるまで蒸す。塩・味の素を加え、熱いうちに服用する。コーンヒゲは涼血止血の作用があり、民間では「赤崩」の治療に使われる。瘦肉は血を補う効果がある。両者を組み合わせることで、血熱型「功血」に対して顕著な効果がある。 烏賊骨と鶏肉のスープ 血虚型に適する。烏賊骨30g、当帰30g、鶏肉100g、精塩・味の素適量。鶏肉をみじん切り、当帰を切片にし、烏賊骨を砕き、陶器罐に詰め、水500ml、精塩適量を加え、蒸籠で蒸す。1日1回。通常3~5回で効果が現れる。烏賊骨は収斂止血の作用があり、当帰と鶏肉はいずれも血を補う優れた食材であるため、血虚型「功血」に特に効果がある。 益母草と荠菜の炒め物 瘀血型に適する。新鮮な益母草30g、新鮮な荠菜30g、菜油30g。新鮮な益母草と荠菜を洗って細断する。鉄鍋を強火で加熱し、菜油を熱して、益母草と荠菜を炒めて食用とする。1日2回、出血が止まるまで続ける。益母草は活血・破血・経絡を調節する作用がある。一方、荠菜には荠菜酸が含まれており、出血・凝固時間を短縮し、止血の目的を達成する。そのため、瘀血型「功血」に特に効果的である。 荔枝干と蓮子のスープ 脾虚型に適する。荔枝干20粒、蓮子60g。荔枝干の殻と核を取り除き、蓮子の芯を取り除き、洗って陶器罐に水500mlを加え、蒸籠で中火で蒸して熟すまで煮る。服用可能。荔枝干は栄養価が高く、民間では補品とされており、血を補い、脾を健やかにする。蓮子は主に補健固涩の作用を持つ。両者を組み合わせ、配伍が適切であるため、脾虚型「功血」の治療に常用される。
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