腸瘍は現在の急性・慢性盲腸炎、盲腸周囲膿瘍などを含む。外科的急腹症の代表的な疾患の一つである。本病の発症は、盲腸の解剖学的特徴、盲腸腔の閉塞および細菌感染に関係している。臨床的には右下腹部の固定性圧痛、筋緊張、跳痛が特徴である。 [病因病機] 本病は、厚味の食事、生冷の過食、暴飲暴食などの原因により、脾胃が損傷され、腸胃の伝化機能が不順となり、気機が壅塞して発症する。あるいは、飽食後に急激な走行や転倒損傷により、腸腑の血絡が損傷し、瘀血が凝滞し、腸腑が熱を生じ、瘀熱が互いに結びついて、血敗肉腐を引き起こし、膿瘍となる。 [弁証] 初発期に脘部または繞脐部に痛みが現れ、すぐに右下腹部へ移行。手で押すと痛みが強まる。痛部は固定的で移動しない。右脚は屈曲しにくく、発熱、悪寒、悪心嘔吐、便秘、小便黄、舌苔薄膩で黄、脈数有力などの症状を伴う。病勢が悪化すると、腹壁が拘縮し、押すと拒否。局所に腫瘤を触知することもあり、壮熱、自汗、脈象洪数などの重証となる。 [治療] 1.鍼灸 治療法:手足陽明経の経穴を中心に取る。毫針を用いて瀉法を行い、留針時間は20~40分。通常1日1~2回鍼刺。重証の場合、4時間ごとに1回鍼刺する。 処方:足三里、阑尾、曲池、天枢 方義:本方の主な作用は、手足陽明経の経気を調節し、陽明腑気を整え、瘀血を散らし、腫脹を消し、熱を清め、痛みを止める効果を持つ。『合治内府』の原則に基づき、胃経の合穴である足三里を取って足陽明経を導き、阑尾は盲腸炎の有効経穴であり、胃経に分布しており、腸腑の積熱を通泻することができる。曲池は大腸経の合穴であり、瀉法で腸中の熱邪を疏泄する。大腸の募穴である天樞を取ることで、腸腑の気機を調節する。 2.水針 選穴:阑尾穴、腹部圧痛点 方法:10%グルコース注射液2~5mlを用い、注射深度0.5~0.8寸。1日1回。 3.耳針 選穴:阑尾、下脚端、大腸、神門 方法:間歇的捻転、留針2~3時間。
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