冬虫夏草は中国の名貴漢方薬であり、人参、鹿茸とともに中国三大補薬の一つとされている。1757年の『本草從新』には、「冬虫夏草は甘平で肺を補い、腎を補い、精を補い、血を止めて痰を化し、労咳を治し、隔症(胃癌)に良き」と記されている。中医では、虫草は肺・腎の二経に入る。肺陰を補い、腎陽を補い、腎虚、早漏、遺精、腰膝酸痛、病後虚弱、久咳虚弱、労咳痰血、自汗盗汗などに効果があり、唯一の陰陽を同時にバランスさせ、調節できる漢方薬である。 冬虫夏草は冬に「虫」、夏に「草」という意味ではなく、実際には真菌類の「麦角菌科冬虫夏草菌」である。現代科学は、冬虫夏草の驚異的な効果を次々と発見している。総合的に見て、冬虫夏草は人体のあらゆる臓器機能に調節作用を示すだけでなく、特定の直接的な抗病作用も持っている。 一、免疫システム機能の調節。 免疫システムは人体の軍隊に比喩される。内部では腫瘍を排除し、老化・壊死した細胞組織を掃除し、外部ではウイルス・細菌などの微生物感染に対抗する。人体は毎日突然変異した腫瘍細胞が出現する可能性がある。免疫機能が正常な人は腫瘍の厄災を免れるが、免疫機能に問題がある人は腫瘍に発展する可能性がある。冬虫夏草は免疫システムへの作用を「音量調整」に似ており、最適な状態に調整する。免疫細胞・組織の数を増やし、抗体産生を促進し、貪食・殺傷細胞の数を増やし、その機能を強化する一方で、一部の免疫細胞の機能を低下させる。 二、直接的な抗腫瘍作用。 冬虫夏草抽出物は体外で腫瘍細胞の抑制・殺傷作用が明確に認められている。冬虫夏草に含まれる虫草素が、抗腫瘍作用の主要成分である。 三、細胞エネルギーの向上・疲労軽減。 冬虫夏草は人体のエネルギー工場である線粒体のエネルギーを向上させ、耐寒能力を高め、疲労を軽減する。 四、心臓機能の調節。 冬虫夏草は心臓の酸素欠乏耐性を高め、酸素消費量を低下させ、心律不整を抑制する。 五、肝臓機能の調節。 冬虫夏草は有害物質による肝臓損傷を軽減し、肝線維化の発生を抑制する。また、免疫機能を調節し、抗ウイルス能力を高め、ウイルス性肝炎に対して有利な効果を発揮する。 六、呼吸器機能の調節。 冬虫夏草は気管を拡張し、喘息を緩和し、痰を排出し、肺気腫を防止する。 七、腎臓機能の調節。 冬虫夏草は慢性腎臓病の腎臓病変を軽減し、腎機能を改善し、毒性物質による腎臓損傷を軽減する。 八、造血機能の調節。 冬虫夏草は骨髄が血小板、赤血球、白血球を生成する能力を強化する。 九、脂質調節。 冬虫夏草は血液中のコレステロールとトリグリセリドを低下させ、人体に有益な高密度リポ蛋白を増加させ、動脈硬化を軽減する。 十、その他。 冬虫夏草は直接的な抗ウイルス作用、中枢神経機能の調節、性機能の調節なども持つ。冬虫夏草が人体にこれほど包括的な健康効果をもたらすのは、まさに奇跡的であり、古来より「仙草」と称される所以である。現代社会において、冬虫夏草を服用することは、単に自身の健康を守るだけでなく、極めて高い健康生活品質をもたらすという点で重要である。
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