肩関節周囲炎は50歳前後の中高年によく見られるため、「五十肩」とも呼ばれる。本疾患の臨床的特徴は肩・腕部の痛みである。初期は肩周辺に微痛があり、あまり気に留めないが、徐々に痛みが強くなり、肩関節の外転・外旋が制限される。検査では肩の前・後・外側に圧痛が認められ、外転機能が制限され、被動的にさらに外転させると肩が持ち上がる。重度の場合、肩臂の筋萎縮が生じ、特に三角筋が顕著で、痛みが強い。夜間は特に強い。外転・内転・外旋ともに著しく制限される。病期は通常1年以内だが、長期間にわたる場合もある。 中医的診断と治療 急性期 [臨床所見] 肩・腕部の痛み、手が挙がらない、肩関節の外転・外旋が制限される。肩の前・後・外側に圧痛あり、舌は淡紅、苔は白、脈は弦細弱。 [食療薬膳] 1.当帰胡椒豚肉スープ:胡椒12g、当帰20g、豚の瘦肉60g。水で煎じ、スープを飲み、肉を食べる。1日1回。 2.北芪肉桂豚肉スープ:北芪30g、肉桂6g、豚の瘦肉50g。水で煎じ、肉を食べてスープを飲む。1日1回。 3.当帰芎粥:当帰頭20g、川芎10g、玄米100g。当帰・川芎を砂鍋に入れて30分間煎じ、薬滓を除き、玄米を加えて粥を煮て食べる。1日1〜2回。 慢性期 [臨床所見] 肩・腕部の痛みが長期間にわたる、夜間特に強い。手足の麻痺、めまい・視界のぼやけ、腕が挙がらない、外転もできない。舌は淡紅、苔は白、脈は弦細。 [食療薬膳] 1.当帰豚肝粥:当帰20g、豚肝50g、糯米60g。一緒に粥を煮て、副菜として食べる。 2.入地金牛卵スープ:入地金牛の根20g、卵1個。水2碗を用いて煎じ、卵が熟したら殻を剥き、さらに10分間煮て1碗のスープにする。スープを飲み、卵を食べる。 3.黄芪当帰豚膵スープ:黄芪30g、当帰20g、豚膵1個。水で煎じ、スープを飲み、豚膵を食べる。1日1回。
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