滾痰丸 【来歴】『玉機微義』巻四引『養生主論』。 【別名】礞石滾痰丸(『痘疹金鏡録』巻上)。 【組成】大黄(酒蒸)、片黄芩(酒洗浄)各250g、沉香15g、礞石30g(砕き、焰消30gを小砂罐に入れて少し蓋をし、鉄線で固定、塩泥で固め、乾燥後、火で紅色になるまで焼却、冷めた後取り出す)。一方では朱砂60gを細末にし、衣として用いる。 【用法】上薬を細末にし、水で丸め梧桐子大にする。一服40~50丸を就寝前に茶清または温水で送る。虚実に応じて用量を調整する。 【効能】降火逐痰。 【主治】実熱老痰、癫狂驚悸、あるいは怔忡昏迷、あるいは咳喘痰稠、あるいは痰閉子宮不妊、大便秘結、舌苔黄厚而腻、脈滑数有力者。現在は精神病、癫痫、身体壮実者に用いる。 【禁忌】体虚および妊娠中は軽々に使用せず、正気を損なう恐れがある。 【方論】本方において、礞石は頑痰を駆除し、力が非常に猛峻である。大黄は陳積を蕩滌し、下行の道を開く。黄芩は上焦の火を清め、痰の成因を除去する。二味とも用量が特に重く、根本を正し、源を清める意図がある。沈香は気機を調達し、諸薬の開導となる。四薬共に降火逐痰の効果を奏する。 按:『証治準綱・類方』巻二に本方を引用する際、「百薬煎」が含まれている。 |