風邪 本病の主な症状は、鼻づまり、鼻水、くしゃみ、頭痛、咳、発熱、寒気である。中医学では、本病は外感性疾病であり、肌表に病があるため表証に属する。発症の原因は、体の表皮がゆるく、抵抗力が弱いため、気候の急激な変化や寒暖の不調に注意を払わずにいると、外邪に襲われる。西洋医学では、この病気は主にウイルスによって引き起こされ、細菌による場合もある。炎症の主要部位は鼻と咽頭である。以下に、臨床でよく使われる秘方・効果的な民間療法を紹介する。 [方一] 香菜30g、黄豆10g、食塩少々。香菜を洗い、黄豆を洗う。まず黄豆を鍋に入れて水を適量加え、15分間煎じ、その後香菜を加えてさらに15分間煮る。残渣を漉して汁を飲む。1回または分けて飲む。服用時に少量の食塩で味を調える。1日1回、1日2回。 本方では風寒を発散し、風寒型風邪に適している。 [方二] 豆腐2枚、豆豉6g、ねぎ白3本。まず豆腐と豆豉を水1杯で煎じ、半杯になるまで煮、その後ねぎ白を加えて沸騰させ、熱いうちに飲む。 本方では風寒を散らし、風寒型風邪に適している。 [方三] 生姜3片、紅糖15g。生姜を洗って細切りにし、磁器のカップに入れて沸騰したお湯を注ぎ、蓋をして5分間温浸する。その後紅糖を加え、熱いうちに一口に飲む。服後、寝て毛布にくるまって発汗する。 本方では寒気を駆除し、発汗を促し、風寒型風邪に適している。 [方四] 荆芥5~10g、薄荷3~5g、淡豆豉5~10g、粳米50~100g。まず荆芥、薄荷、淡豆豉を沸騰後5分間煎じ、汁をとり、残渣を捨てる。別に粳米を粥にし、粥がほぼ出来たところで薬汁を加えて、さらに煮て薄粥にする。通常2~3日を1療程とし、1日2回、温かくして服用。 本方ではすべての風邪に適している。 [方五] 荆芥、防風各10g、桑葉9g、豆豉12g、羌独活各10g、前胡、陳皮各6g、薄荷6g(後下)、新鮮な生姜2片、杏仁10g、蘇葉9g、焦枳殻6g。水煎して服用。1日1回、1日2回。 本方(施聞鳴方)は外感風寒による風寒型風邪に適している。 [方六] 紅茶10g、核桃仁7個、生姜10g。紅茶を炒って焦げ目をつけ、核桃仁と生姜を加えて水を適量加え、煎じて服用。1日1回。 本方では風寒型風邪に適している。 [方七] 桑葉、菊花各6g、淡竹葉、白茅根各30g、薄荷3g。上記の薬材を沸騰したお湯で10分間浸し、頻繁に飲む。または冷まして飲料として大量に飲む。2~3日連続服用。 本方では風熱を散らし、風熱型風邪に適している。 [方八] 霜桑葉500g。桑葉を洗い、みじん切りにし、水で煮、蒸留して飽和芳香水を収集。1回30ml、1日2回。 本方では風を祛し、熱を清め、風熱型風邪に適している。 [方九] 山楂10g、銀花30g、蜂蜜250g。山楂と銀花を砂鍋に入れて水を適量加え、大火で沸騰させ、3分後に薬液を碗に濾し、残渣に水を加えて再煎じ、薬液を濾し、2回の薬液を合わせ、蜂蜜を加えてよく混ぜる。いつでも飲める。 本方では風熱型風邪に一定の効果がある。 [方十] 淡豆豉15~20g、荆芥3~6g、麻黄1~2g、葱根20~30g、山栀3g、生石膏末60~90g、生姜3片、葱白2茎、粳米100g。上記の薬材を砂鍋に入れて煎じ、長く煮すぎない。沸騰後5~10分間煎じ、残渣を漉し、粳米を加えて薄粥に煮る。汗が出て熱が下がれば服用を中止。 本方では風熱型風邪の高熱不退、肺熱喘急に適している。 [方十一] 西瓜瓤(種を取り除いたもの)を準備しておく。トマトを洗い、沸騰したお湯で少し烫して皮と種を取り除く。西瓜瓤とトマト肉をそれぞれ清潔な布で包み、絞って汁を出す。西瓜汁とトマト汁を等量混合し、お湯として飲む。適量を飲む。 本方では熱を清め、湿を除き、夏季の暑熱と湿邪に起因する風邪に適している。 [方十二] 香蕾10g、厚朴5g、白扁豆5gを炒って砕く。上記の物を保温カップに入れて沸騰したお湯を注ぎ、蓋をして1時間温浸し、茶として頻繁に飲む。1日2回。 本方では暑湿を解消し、湿を化し、胃を和らげる。夏季の暑湿邪に起因する風邪に適している。 [方十三] 紫蘇葉、薄荷、佩蘭葉、藿香各1000g、澱粉200g、糖精適量。上記の薬材を共に砕き、60目篩を通す。温水100mlで糖精を溶かし、澱粉に加える。冷たい水200mlで澱粉を攪拌して糊状にし、沸騰したお湯2000mlを加えて急速に攪拌して糊状にし、薬粉を混ぜる。型で茶塊に押し出し、乾燥または烘干し、1個10g。沸騰したお湯で注いで茶として飲む。1回1~2個、1日2~3回。 本方では中暑風邪に適している。 [方十四] 藿香10g、生姜5g、紅糖適量。前二者を水煎して汁をとり、紅糖を加える。1日1回、1日2~3回に分けて飲む。 本方では湿を化し、中を和らげ、表を解し、寒を散らし、暑湿邪に起因するが湿が主な風邪に適している。 [方十五] 浮萍30g、蜂蜜24g。浮萍を細かく砕き、蜂蜜と混ぜて丸薬にする。1日2回、1回6g。 本方では一般的な風邪に適している。 [方十六] 穀子30g。炒って黄にし、煎じて頓服し、毛布にくるまって微汗を出す。 本方では産後風邪に適している。 [方十七] 荔枝肉30g、黄酒適量。酒で温めて、熱いうちに頓服する。 本方では気虚型風邪に適している。 [方十八] 麻黄、甘草、胖大海各3個。 上記の薬材を沸騰したお湯で注ぎ、汁を取る。1日2回服用。 本方では風邪による声枯れに適している。 [方十九] 板藍根、生地各50g、寸冬、知母、桑葉各20g、橘梗、蝉蜕各15g。水煎して服用。1日1回、1日3回。 本方では陰を養い、熱を清め、陰虚外感に適している。 [方二十] 双花、連翹、菊花各30g、桑葉20g、薄荷15g、柴胡10g、芦根20g、生石膏、滑石各20~30g、甘草、黄芩、蝉蜕各15g。まず生石膏を20~30分間煎じ、その後群薬を煎じる。水煎して服用。朝夕1回ずつ。 本方(遼寧著名中医劉紹勲の秘方)は熱を清め、毒を解消し、辛涼透表の効果があり、流行性風邪、ウイルス性風邪、高熱、低熱などに服用可能。 [方二十一] 麻黄、紫蘇葉、葛根、防風、白芷、桂枝、橘梗、杏仁、陳皮、生姜各100g。衝剤に制成し、1袋8g。成人は1袋、1日3回、温水で溶かして服用。小児は適宜減量。 本方(遼寧本溪第三製薬廠の風寒型風邪治療薬) [方二十二] 葱根12g、蘇子、杏仁、芍薬、川芎各3g、干姜、甘草各2g。水を加えて2回煎じ、汁を混ぜ、1日3回に分けて飲む。 本方(『大衆方』より)は流行性風邪初期に適している。 [方二十三] 白玉蘭葉500g、水1000g。2回蒸留して蒸留液250gを得る。1回20ml、頓服。10日を1療程とする。 本方(『新医学通信』より)は風邪患者に適している。 [方二十四] 薄荷30g、白砂糖500g、水適量。白砂糖をアルミ鍋に入れて水を少々加え、小火で煮、濃厚になるまで煎じ、薄荷の細粉を加えて混ぜ、さらに煮て、ヘラで持ち上げると糸状になり、手に付かない程度に煮る。火を止め、食用油を塗った大きな鋳鉄皿に糖を倒し、少し冷ましてから条状に切り、さらに約100個に分割する。 常時含ませて食べる。風熱を解消し、咽喉を清め、利咽の効果がある。風熱型風邪、頭痛、目赤、咽喉腫痛などの治療に適している。 本方(『簡便単方』より)は元々「風熱」に用いられ、風熱諸症の治療に用いられる代表的な方である。風熱が肺に客り、皮毛が緩み、発熱悪風となる。咽頭は肺の通路であるため、肺熱で津液が傷つき、口渇咽痛となる。法則としては風熱を散らし、肺を清める。本方では薄荷が表を解し、風を散らし、熱を発散し、汗を出す。白糖は熱を清め、咽喉を利する。合用することで風熱を解消し、咽喉を利する方となる。薄荷を少量使うと肝郁を解消する効果もある。逍遥散に薄荷を1錢未満入れるのもこれと同じ意図である。よって薄荷糖は肝郁気滞証にも適している。 本方では風熱を解消する性質で、風寒外感者には不適。 [方二十五] 干姜30g、淡豆豉15g、飴糖250g、水適量。干姜と淡豆豉をステンレス鍋に入れて水を適量加え、煎じる。30分ごとに煎液を1回取り出し、水を加えて再煎じる。合計2回煎じ、煎液を合わせ、小火で煮詰め、濃厚になるまで煎じ、その後飴糖を加えて混ぜ、不粘手になるまで煎じる。熱いうちに攪拌し、糖を乳白色にし、食用油を塗った石板または鋳鉄皿に倒し、少し冷ましてから条状に切り、小塊に分割する。 本方では表を発散し、邪を透かし、肺を温め、飲を化す効果がある。常時摂取することで、外感性または肺寒性の発熱、悪寒、咳、多量の清稀な痰飲、胸闷、煩躁などの症状を治療できる。 本方(『補缺肘後方』より)は品名は後から付けられた。原方は「卒得咳嗽」に用いられ、咳嗽の治療に用いられる代表的な方である。寒が肺臓を襲い、肺の肃降が失われるため、咳が止まらない。本方では淡豆豉は辛温で透散し、表を解き、煩悶を除く。干姜は肺を温め、飲を化す。飴糖は中を温め、虚を補う。三者が配合され、外では邪を透かし、煩悶を除き、内では中を補い、飲を化し、虚を補い、正気を扶正する効果がある。外感風寒または肺寒咳嗽者に特に適している。 本方では外感風熱または肺熱咳喘者には不適。 [方二十六] 川芎100g、荊芥穂200g。上記の薬材を粗末にし、水で共に煮、蒸留して飽和芳香水1000mlを得る。1回20ml、1日3回。 本方(『中薬製剤彙編』より)は風寒型風邪に適している。 [方二十七] 白胡椒末、ねぎ白適量。熱湯で麺を1杯煮、ねぎ白と胡椒末を加えて混ぜ、熱いうちに食べて、毛布にくるまって寝る。汗が出れば治る。 本方では辛温で表を解し、痰を消し、毒を解く。風邪による風寒型風邪に適している。 [方二十八] 白菜の根(玉)1個、白糖15g。白菜の根を洗い、薄切りにして水1杯で煎じ、その後白糖を加える。1日2回。 本方では熱を清め、毒を解き、流行性風邪に適している。 [方二十九] 道路の荆50g、卵2個。一緒に煮て卵が熟するまで煮、残渣を捨て、汁と卵を一緒に飲む。 本方では熱を清め、風を散らし、正気を補い、陰を養う。風熱型風邪に適している。 [方三十] 芒硝3g、米酒60ml、卵3個。卵を割り、芒硝と米酒を混ぜ、芒硝が溶け尽くしたら即座に飲む。 本方では鬱熱を除き、温邪を解く。流行性風邪に適している。 [方三十一] 六一散10g、薄荷3g。まず六一散を煎じ、汁1杯を取る。終盤に薄荷を加え、数沸して残渣を捨てて飲む。 本方では暑湿邪に起因する風邪に適している。 。<感冒の秘方>
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