漢薬による便秘治療は良好な効果を示すが、治療過程においては中医の弁証論治に基づいて行うべきである。 ①津液不足:出産後の血虚、高齢者の陰虚、過度な発汗、腸胃積熱、小便过多により陰液が傷害された場合。または、脂ぎった厚味の食事や辛辣刺激食を好み、積熱により津液が傷害される。 症状:便秘が渋く塊状で、色は褐、3~5日で1回、排便量が少ない、臭いが強い。常につき、頭暈、乏力、心煩易怒、消化不良を伴い、舌は紅く津液が少なく、脈は細数。 治療法:陰を滋養し、血を養い、液を増やし、腸を潤す。 処方:増液承気湯と四物湯を加減。 ②肝気鬱滞型:情志不暢、悲しみや思い悩みが過度に、運動不足、長時間卧床、排便の定時性が失われ、食事量が少なく、過度に精製された食事を摂ることにより、気機が滞り、肝気鬱滞が生じ、糟粕の正常な伝導が阻害され、内停して病を生じる。痔、瘻、裂などの合併症に多い。 症状:便が乾結していないが、排出困難。腹部膨満感、肛門下墜感を伴い、排便がなく、または排便しても不完全感、排便後も墜脹感が残る。胸肋部の膨満、頭重感、倦怠感、嗳気を伴う。苔は薄く腻、脈は弦細。 治療法:肝を疏し、鬱を解き、清を昇し、濁を降ろす。 処方:四逆散に杏仁、蔻仁、萊菔子などを加減。 ③燥熱内結:外感風熱燥火、または辛辣厚味を過度に摂取することで腸胃に積熱が生じ、熱が津液を灼く。または肺熱が盛んで大腸に移行し、便が乾結する。 症状:便が乾結、腹部の膨満痛、口舌の瘡、顔面赤、身熱、小便短赤、烦躁口渇。苔は黄燥、脈は滑数。 治療法:熱を清め、火を泻し、気を破り、下を通す。 処方:小承気湯を加減。 <漢薬による便秘治療>
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