急性脳血管疾患(俗称中風、脳出血1、脳血栓および脳塞栓を含む)は、中高年者の生命を脅かす代表的な疾患であり、中国では都市部・農村部ともに死因の第2位を占め、世界で死亡原因となる三大疾患の一つである。年間発症率は約0.1~0.2%、年間死亡率は約0.06~1.02%であり、各年齢層に発症が認められ、男女間に顕著な差はないが、脳血栓形成は高齢男性にやや多い。また、一時性虚血発作は男性が女性の約2倍である。本疾患の主な予防・治療策は以下の通りである: 1) 単方・秘方:①三七、白芨を等分し、細かく粉にしたものを1回6~9g、1日2回服用する。出血性脳血管障害に適応。②水蛭を粉末化し、1回3g、1日3~4回服用する。または水蛭30gを水で煎じ、1回分を服用する。虚血性脳卒中に対して有効。③活血方:赤芍15g、紅花9~15g、桃仁9g、葛根15g、雞血藤30gを水で煎じて服用。虚血性脳血管障害に適応。④馬錢子膏:馬錢子を湿らせ薄切りにし、ゴムテープに並べて患側面部に貼付し、約5~10日ごとに交換し、正常になるまで続ける。脳血管障害による口眼歪みに適応。 2) 食療:①山楂30~60gを水で煎じ、汁を飲んで山楂の実も食べる。虚血性脳血管疾患に適応。②竹瀝粥:淡竹瀝と粟米を半量ずつ用い、まず粟米を粥にする。粥ができたら竹瀝を加え、よく混ぜて食べる。脳血管障害後の回復期で痰多、言語障害がある場合に適応。③冬瓜子飲:冬瓜子30gに適量の紅糖を加え、潰してお湯で溶かして飲む。脳血管障害後の回復期で痰多、舌苔が脂ぎっている場合に適応。④杞麦飲:枸杞子と麦冬を等量にし、煎じてお茶代わりに飲む。腎虚による偏麻、無言に適応。⑤薯蓣鶏子黄粥:薯蓣粥に熟鶏子黄3個を加える。腎虚による偏麻に適応。 3) 鍼灸療法:体針:閉証の場合、まず十宣を点刺して出血させ、次に人中、太衝、豊隆、勞宮を刺し、瀉法を用いる。歯の締まりが悪ければ、頬車、下関を加える。手足の拘縮・けいれんがあれば、曲池、陽陵泉を加える。脱証には関元、神闕、百会、気海を選び、灸を主体とし、鍼は補法を用いる。半身不遂には上肢は肩髃、肩髎、曲池、外関、合谷を、下肢は環跳、風市、陽陵泉、足三里、絶骨、解溪、崑崙を取る。言語障害には廉泉、啞門、通里、太衝、内関、三陰交を取る。また金津、玉液から出血を取ることも可能。口眼歪みには地倉、頬車、合谷、内庭、翳風、承泣、陽白を取る。閉証・脱証以外は通常1~2日ごとに鍼を1回行い、7~10回を1療程とする。 4) 機能訓練:患者の早期回復を促進すると同時に、体力強化と病気に対する抵抗力の向上、各種合併症の予防にも役立つ。①麻痺肢の訓練:最初は他人の援助によりベッド上で受動運動を行う(マッサージや医療体操など)。ある程度回復したら、室内、さらに室外へ移動し、自力での運動を行う。肢体機能回復過程においては、健側から患側を引きずり動かすことが基本。一般に下肢の機能回復は上肢より早い。歩行時には連動動作を組み合わせ、上肢機能の回復を促進する。また上肢機能回復には、健康球の揉み、核桃の握りなど、指や上肢の屈伸運動を積極的に行う。②言語機能訓練:患者に一字ずつ発音練習を指導し、その後数え上げや漢語拼音、簡単な文、日常会話などを段階的に練習し、言語範囲を徐々に広げる。③精神調養:中風回復期の患者は意識は清明だが半身不随で日常生活が自立できないため、大きな精神的負担を抱える。そのため、悲観や失望の感情を取り除き、患者の精神を奮い立たせるよう励ます必要がある。治療と養生の過程では、患者に悪影響を与える精神的刺激を避け、特に怒りや憂鬱といった刺激が中風の発症と直接関係していることに注意する。④食事の注意点:清淡を心がけ、過剰な食事は避ける。低塩、低コレステロール食品を摂取し、食事中に脂質低下食品(生姜、豆製品、酸乳、キノコ、蜂皇漿など)を適度に取り入れる。またビタミンCを多く含む食品(山楂、ミカン、新鮮な棗、トマト、各種葉物野菜など)を多く摂取する。実践により、普段から食事調養に留意することで、脳中風の発症を遅らせたり、減少させたりできる。また、中風患者は酒・煙草を禁じ、規則正しい生活習慣を身につけるべきである。<脳血管疾患>
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