本品は蘭科の杜鵑蘭Cremastra appendiculata Rolfeまたは雲南独蒜蘭Pleione yunnanensis Rolfeの乾燥した仮鱗茎である。前者は「毛慈菇」として知られ、後者は「氷球子」として知られる。夏期および秋期に採掘し、地上部および泥砂を除き、大小に分けて沸騰した水で蒸煮して中心まで透かし、その後乾燥させる。 【性状】毛慈菇は不規則な扁球形または円錐形で、頂部は徐々に突起し、基部には側根痕がある。長さ1.8~3cm、膨張部の直径は1~2cm。表面は黄褐色または棕褐色で、縦の皺や溝があり、中部には2~3条のわずかに突出した節が見られ、節には鱗片葉が乾枯腐敗した後に残る糸状繊維が残っている。質は硬く折りにくく、断面は灰白色または黄白色で、やや角質状である。香気は弱く、味は淡く粘り気がある。 氷球子は円錐形、頸部状または不規則な塊状で、直径1~2cm、高さ1.5~2.5cm。頂部は徐々に尖っており、先端部は盤状に断れている。基部は膨張し、丸く平らで中央が凹んでおり、1~2条の節が多めに一側に偏っている。外皮を剥いたものは黄白色で、表皮を残したものは浅褐色で滑らかで不規則な皺がある。断面は浅黄色で、角質半透明である。 【性味と帰経】甘、微辛、涼。肝経、脾経に入る。 【機能と主治】熱を清め毒を解し、痰を化し結びを散らす。痈腫、疔毒、瘰疬痰核、リンパ節結核、蛇虫咬傷に用いる。 【用法と用量】3~9g。外用は適量。 【貯蔵】乾燥した場所に置く。 <山慈菇>
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