中医による乳腺線維腺腫の治療は、まず弁証論治を行う。つまり、患者の異なる症状に基づいて、それぞれに適した処方薬を用いることにより、根本的に臓腑の機能を調整し、同時に腫瘍を消散・散結する漢方薬を併用することで、標本同治の目的を達成する。臨床的には一定の効果が得られることがある。肝気鬱滞型:腫瘍は比較的小さく、進行は緩慢で、赤みや熱感はなく、痛みもない。押すと動く。乳房の不快感や胸闷、嘆息がある。苔は薄白、脈は弦。疏肝解郁、腫瘍散結を目的として、逍遙散加減を用いる。柴胡9g、当帰12g、赤芍12g、全瓜蒌15g、半夏15g、郁金12g、香附9g、石見穿30g、貝母15g、昆布30g。血瘀痰凝型:腫瘍は大きく、堅固で木硬で、重苦感がある。胸胁部に牽引痛、煩悶、イライラ、月経不順、生理痛などの症状がある。舌は暗紅、苔は薄脂、脈は弦細。疏肝活血、化痰散結を目的として、逍遙散と桃紅四物湯を加減する。桃仁9g、紅花9g、当帰12g、赤芍12g、莪術30g、穿山甲12g、昆布30g、生龍牡各30g、石見穿30g、八月札30g、柴胡6g、茯苓12g。湯薬を服用中は、生冷、脂質、腥臭、刺激性食品を避けるべきである。経期中は服用を停止する。風邪などの感染症にかかったときも服用を中止する。一定期間漢方薬を服用しても腫瘍が縮小せず、逆に急速に大きくなった場合は、漢方薬療法を中止し、早期に手術を行うべきである。弁証論治以外にも、小金丹、小金片などの常用漢方製剤や、各病院が独自の単方・秘伝に基づいて製剤した院内製剤も、医師の指導のもとで服用でき、定期的な検査を実施すべきである。また、外用療法も乳腺線維腺腫に対して一定の効果を示すことがある。陽和解凝膏に黒退消を混ぜて患部に貼付する、または活血化瘀・化痰散結作用のある漢方薬を卵白や酒で調合して患部に外用する方法なども、臨床的に効果がある。ただし、漢方外用療法は必ず医師の指導のもとで行うべきである。ある外用薬が効果があると聞いたからといって、勝手に試すのは危険である。特に一部の薬は腐食性や毒性を有しており、自己判断で使用すると病気が治らないどころか、新たな病気を引き起こし、局所の皮膚潰瘍を引き起こす可能性がある。したがって、自己判断での使用は厳禁である。 <乳腺>
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