紫蘇子湯1 【出典】『備急千金要方』巻七。 【異名】蘇子降気湯(『太平惠民和剤局方』巻三)、降気湯(『普済方』巻一八三)。 【組成】紫蘇子27g、前胡3g、厚朴3g、甘草3g、当帰3g、半夏27g、橘皮9g、大棗5枚、生姜50g、桂心12g 【用法】上十味を切る。水2.6Lで煮て500mlに減らし、五回に分け、日三夜二に服用する。 【効能】降気平喘、祛痰止咳。 【主治】上実下虚、痰涎壅盛、喘咳短気、胸膈満闷;又は腰痛脚弱、肢体倦怠;あるいは肢体浮腫、舌苔白滑または白腻等。 【方論】本方において蘇子は気を降ろし痰を祛ぎ、咳を止め喘を平らげるため君薬とする。半夏、厚朴、前胡、橘皮は気を理し痰を化し、咳を止め喘を平らげるため臣薬とする。君臣相配し、上実の症に条理を施す。桂心は腎を温め寒を祛ぎ、気を納め喘を平らげる。当帰は血を養い肝を補い、桂心と共に下虚を温補し、咳逆上気も治す。甘草、生姜、大棗は中を調え薬を調和させるため佐使となる。諸薬合用し、上下を兼顾しつつ上位を主とし、気を降ろし痰を消すことで喘咳自ずから平らぐ。 |