栝楼瞿麦丸 【出典】『金匱要略』巻中。 【構成】栝楼根 6g 茯苓 薯蓣 各9g 附子 5g(炮) 瞿麦 3g 【用法】上五味を粉末にして、煉蜜で丸め、梧桐子大とする。毎回3錠を1日3回、温水で送る。効果が感じられない場合は、7~8錠まで増やす。小便が利し、腹部が温かくなることを目安とする。 【効能】腎を温め水を利し、津液を生じて燥を潤す。 【主冶】腎の気化機能不全により水気が内停し、小便不利、その人苦しみ渴く者。 【方論】本方の小便不利は、腎陽不足が原因である。附子は腎を温め陽を壮し、膀胱の気化を助ける。腎陽が充実すれば、膀胱の気化が正常になり、小便は自然に通利する。茯苓は淡滲利水作用があり、山薬は燥を潤し渇きを止める。これにより水湿は下に導かれ、津液は上に昇る。結果として小便は利し、渇きも止まる。さらに栝楼根は津液を生じて燥を潤し、瞿麦は水道を通利する力を強化する。これらの二味は性質が寒く、附子の燥熱を牽制するため、陽を助けるが陰を傷つけないよう配慮している。五薬を併用することで、腎陽を補い、小便を利し、津液を生じ、渇きを止める効果を得られる。 |