葛根黄芩黄連湯 【出典】『傷寒論』。 【別名】葛根黄連湯(『医方類聚』巻五十四引『通真子傷寒括要』)、葛根黄連黄芩湯(『医方集解』)、干葛黄芩黄連湯(『傷寒大白』)、葛根芩連湯(『中国医学大辞典』)。 【組成】葛根15克 甘草6克(炙) 黄芩9克 黄連9克 【用法】上薬四味を水800ミリリットルで煮、葛根を先に煮て600ミリリットルに減じ、諸薬を加え、200ミリリットルに煮詰め、滓を除き、二回に分けて温く服用する。 【効能】表裏両解、清熱止利。 【主治】外感表証未解、熱邪入里、身熱、下痢臭穢、肛門灼熱感、心下痞、胸脘煩熱、喘而汗出、口乾而渇、苔黄、脈数。 【方論】本方では葛根を重用し、表の邪を解するだけでなく、清気を昇し、下痢を止める。里熱が既に盛んであるため、黄芩・黄連で里熱を清め、甘草は諸薬を調和する。共に表裏両解、清熱止利の効果を奏する。 【実験研究】1. 心律不整抑制作用『吉林中医薬』1986(6):30、本方の水アルコール沈殿液は、ウラカリン誘発の大鼠心律不整、クロロホルム-アドレナリン誘発のウサギ心律不整、カルシウムクロリド誘発の大鼠心律不整、クロロホルム誘発のマウス心律不整などを抑制する。また、実験動物の正常心律に対して顕著な低下作用を示した。これは本方がイソプロテロールによる心拍加速作用を拮抗するためと考えられる。2. 抗菌・降温作用『中成薬研究』1986(12):39、本方は五聯ワクチン誘発発熱家兎に対して顕著な降温作用を有する。同時に金黄色ブドウ球菌、肺炎双球菌、赤痢菌に対し、体内外ともに一定の抗菌作用を示す。 |