当帰六黄湯 【出典】『蘭室秘蔵』巻下。 【組成】当帰、生地黄、熟地黄、黄柏、黄芩、黄連各等分、黄耆は1倍増量 【用法】上薬を粗末にし、1回の服用量15gをとり、水300mlを加え、150mlまで煎じ、空腹時に服用する。小児は半量とする。 【効能】滋陰清熱、固表止汗。 【主冶】盗汗、発熱面赤、口乾唇燥、心煩尿赤、便干結、舌紅脈数;また自汗にも用いる。 【方論】本方において当帰は血を養い、生熟地黄は陰を滋養し、三味とも血を補い陰を養い、根本から治療する。さらに黄芩は上焦の火を清め、黄連は中焦の火を清め、黄柏は下焦の火を瀉す。これにより虚火が降下し、陰血が安らぎ、外に汗として出ていくことを防ぐ。また黄耆を倍量して、すでに虚弱した体表を固め、不安定な陰を安定させる。全方六味は補陰を主とし、火を瀉す薬を佐とする。陰血が安定すれば盗汗は自然に止まる。故に『蘭室秘蔵』では「盗汗の聖薬」と称している。本方では栄衛を兼ね備え、後世では陰虚火旺による自汗証にも用いられる。 |