湿阻とは、湿邪が中焦を阻滞し、運化機能が低下し、脘腹満闷、四肢困重、食欲不振などの主な症状を呈する外感疾患である。この病は夏季梅雨期に多く発症し、江南・沿海地域や気候が湿潤な地域で特に多い。不同程度に人々の仕事や生活に影響を与える。このような患者の実験室検査では、多くの場合異常変化がない。現代医学では、胃肠機能障害の範疇にまとめられる。中医では湿阻は湿邪が原因であり、病位は脾胃にあり、湿邪が中焦を阻滞し、升降が失調することが主な発病機制である。臨床所見の特徴と発病機制の違いにより、中医は一般に以下のような型に分けて辨証施治を行う。 湿困脾胃型:四肢の倦怠感と重さ、または頭重如裹(頭が布で包まれているような感じ)、胸悶腹脹、食欲不振、口中粘り、味覚なし、大便溏、形寒がある場合もあり、舌質は淡、苔は白膩、脈は濡滑。治法:芳香化湿。方薬:藿香正気散加減。薬材:藿香、紫蘇、陳皮、白芷、厚朴、半夏、白朮、大腹皮、茯苓、建曲、甘草など。 湿熱中阻型:四肢の困重、脘痞悶(痛みのように感じる)、口中苦く粘り気がある、渇きはあるが飲まず、食欲不振、小便黄少、大便不爽、発熱がある場合もあり、汗出しても熱が引かない。舌質は紅、苔は黄膩、脈は濡数。治法:清熱化湿。方薬:王氏連朴飲加減。薬材:黄連、栀子、半夏、厚朴、石菖蒲、芦根、滑石、鮮荷葉、薏苡仁、陳皮、建曲、甘草など。 脾虚湿滞型:四肢の乏しさ、脘腹痞悶、揉みたくなる、大便溏薄、神疲乏力、油物嫌い、舌質は淡、苔は薄膩、または舌質は淡胖、脈は濡緩。治法:健脾化湿。方薬:香砂六君子湯加減。薬材:党参、白朮、茯苓、半夏、陳皮、木香、砂仁、葛根、藿香、薏苡仁、扁豆、建曲、甘草。
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