補陽還五湯の初回改良:『医林改錯』における補陽還五湯の用量は、黄芪50~100g、当帰10g、赤芍7.5g、地龍5g、川芎7g、桃仁5g、紅花5gであり、中風の臨床応用に用いられる。改良後の補陽還五湯にもまだ不足点がある。中医では、脳血栓形成、脳梗塞、脳血管攣縮の患者はいずれも中風の中経絡範囲に属すると考えられ、中風の病因は風痰が絡みに入り、瘀血が滞ることにある。そのため、さらに改良された処方は、黄芪500g、当帰20g、赤芍20g、地龍25g、川芎20g、桃仁20g、紅花50g、陳皮20g、僵蚕20g、蝉衣50g、防風10g、荆芥10g、半夏10gとなる。これにより臨床応用に用いたところ、効果がさらに顕著となり、後遺症もほとんどない。 補陽還五湯の効能は、気を補い、血行を促し、瘀血を除き、経絡を通すことであり、生用の黄芪を大剂量に用いると力が集中し、全身を巡り、元気を大きく補い、四肢の不随を改善する。他の六味の活血・祛瘀薬は、瘀血を逐うのではなく、血行を促し経絡を通すことに重点を置いている。そのため、大剂量の黄芪を主薬とする目的は、補気によって血行を促し経絡を通すことにあり、二度目の改良では風を散らし痰を除く薬を追加したため、効果はさらに顕著になった。筆者は、補陽還五湯の個人的な臨床応用経験を紹介するにとどめ、皆さんの参考になればと思い、より優れた妙方の研究を促進し、多くの患者に奉仕することを願っている。 <補陽還五湯>
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