黄褐斑は中青年女性にとって悩みの種となる色素増生性皮膚病である。主な症状は、顔面に大小不一、形態不規則な色素斑が出現することであり、色は淡褐色、黄褐色が多く、コーヒー色や淡黒色の場合もある。通常、目周辺付近、額部、頬部、鼻傍、口唇周囲に左右対称に分布し、境界が明瞭で、表面は滑らか、痛みやかゆみはなく、皮屑もない。 黄褐斑の発症原因は現在まだ明らかになっていないが、複数の要因に関与していると考えられている。中薬による治療により、比較的満足のいく効果を得られることがある。 中医では、肝の条達が失われ、気機が鬱滞し、長期間鬱滞すると火に変化し、陰血を傷つけ、血行不暢となり、顔面の气血が調和しなくなる。また、脾気が虚弱で運化機能が低下し、精微を化生できず、气血が顔面に潤いを与えられない。あるいは腎陽不足、腎精亏虚などの病理変化も顔面に黄褐斑を引き起こす原因となる。内服湯剤による黄褐斑治療は、証候別治療が必要であるが、どのタイプであっても、必ず「活血化瘀」が治療原則となる。以下のような基本方を加味して使用することができる: 基本方:帰尾10g、川芎10g、赤芍10g、丹参15g、桃仁6g、紅花6g、白芷5g。 肝鬱血瘀証は、急躁易怒、胸脇部の張痛、生理痛または生理周期の遅れ、経血の紫暗で塊あり、舌に紫斑あり、脈弦澁を示す。本証には基本方に柴胡6g、枳殻6g、製香附6g、青陳皮各6gを加える。 脾虚血瘀証は、顔色が苍白または萎黄、疲労感、気短、心悸、食事減少、腹部膨満感、生理の遅れ、経血の稀薄淡色、舌質が淡く、脈細を示す。基本方には炙黄耆6g、潞党参10g、炒白朮10g、茯苓10g、炙甘草3gを加える。 腎陽虚寒証は、顔色が白く、身体が冷え、四肢が冷たい、腰膝の酸軟無力、頻尿、舌が淡く苔が白く、脈沈細で、斑が深褐色で治療困難である。基本方には熟附片6g、炙桂枝6g、熟地12g、仙靈脾10g、菟絲子15gを加える。 上記の各処方は連続2ヶ月服用する必要がある。1日1回。効果があれば、さらに一段階継続して服用可能である。 <黄褐斑>
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