炙甘草湯 【出典】『傷寒論』。 【別名】復脈湯(『傷寒論』)。 【構成】甘草12g(炙)、生姜9g(切片)、人参6g、生地黄30g、桂枝9g(皮を除く)、阿膠6g、麦門冬10g(心を除く)、麻仁10g、大棗30枚(割る) 【用法】上記9種の薬材を清酒10mlと水800mlで煮、8種を先に煮て300mlに減らす。滓を除き、阿膠を溶かし、温めて100mlずつ1日3回服用する。 【効能】気を補い血を養い、陰を滋し脈を復する。 【主治】気虚血弱、虚羸少気、心悸動、心慌、虚煩不眠、大便乾結、舌質淡紅少苔、脈結代;虚労肺痿、長期咳嗽、涎唾多量、咽燥渴、痰中に血、心悸、心煩、少気、不眠、自汗盗汗、脈虚数。 【方論】本方では重用炙甘草により甘温で気を補い、経脈を通し、血気を利し、急を緩め心を養うことを主としている。人参、大棗は気を補い脾を養い心を補う。生地黄、麦門冬、麻仁、阿膠は陰を滋し血を養うことを臣としている。桂枝、生姜、清酒は陽を温め脈を通すことを佐としている。諸薬を合わせて、温めすぎず、滋すぎず、共に気を補い血を養い、陰を滋し脈を復する効果を発揮する。 |