玉屏風散 【来歴】『簡易方』より『究原方』を引用(『医方類聚』巻一五○に収録)。 【組成】防風30g、黄耆(蜜炙)60g、白朮60g 【用法】上薬を砕き、毎服9gを水300mlに加え、大棗1枚を添えて200mlまで煎じ、滓を除き、食後に熱い状態で服用する。 【効能】益気固表、自汗を止む。 【主治】表虚自汗、および体虚で腠理が緩く、風邪を易く感じ、汗出で風を恐れ、面色蒼白、舌質淡で苔は薄白、脈浮緩。 【方論】本方において黄耆は益気固表、自汗を止むことを主としており、君薬となる。白朮は補気健脾を主として臣薬となる。佐药として防風は表へ走り、風邪を散らし、黄耆・白朮と合して益気祛邪する。また黄耆は防風により、表を固めつつ邪を留めず、防風は黄耆により、邪を祛しつつ正気を傷めず、補中寓疏、散中寓補の意味を持つ。 【実験研究】機体免疫機能の調節『上海免疫学雑誌』1983(2):82、玉屏風散はマウス脾臓抗体形成細胞数に二相性調節作用を有する。『中西医結合雑誌』1986(4):229、玉屏風散は家兎実験性腎炎の病理修復を促進し、その治療機序も機体免疫機能の調節に関連している。 |