薏苡附子敗醬散 【出典】『金匱要略』巻中。 【別名】附子湯(『聖濟総録』巻一二九)、敗醬散(『校注婦人良方』巻二十四)、薏苡附子散(『証治準綱・瘡医』巻二)。 【組成】薏苡仁30g、附子6g、敗醬15g 【用法】上薬3種を杵で粗末にし、水400mlで200mlまで煎じ、頓服する。 【効能】膿を排し、腫を消す。 【主冶】腸癰内にすでに膿が形成され、身熱なし、肌が甲錯し、腹部皮膚が緊張し、腫れ状態に似ており、押すと柔らかい。脈数。現在は急性盲腸炎膿瘍形成時、または慢性盲腸炎の急性発作で腹部が柔らかく、圧痛が明確でなく、面色蒼白、脈弱などの陽虚症状を呈する場合に用いる。 【方論】本方の腸癪は、素体の陽虚により、寒湿瘀血が互いに結びつき、腐敗して膿が生じるものである。方中では薏苡仁を重用して湿を利し、膿を排する。附子を少量用いて陽気を補い、寒湿を散らす。敗醬を佐助として瘀血を破り、膿を排する。これらが配合され、共に湿を利し、膿を排し、血を破り、腫を消す効果を発揮する。 |