桃花湯1 【出典】『傷寒論』。 【組成】赤石脂30g(半量はそのまま使用、半量は粉末に) 乾姜9g 粳米30g 【用法】上3物を水700mlで煮、米が熟すまで煮、滓を除き、温めて150mlを服用。その後、赤石脂末5gを加える。1日3回服用。1回で効果があれば、残りは服用しない。 【効能】温中・腸を固める。 【主証】長期の下痢不愈、便に膿血あり、色は暗く鮮やかでなく、腹痛は温めを好み、押さえてもよい。舌質は淡く苔は白く、脈は遅弱または微細。現在は下痢後期、傷寒性腸出血、慢性腸炎、潰瘍病、帯下など脾腎陽虚型に用いる。 【方論】本方の治療対象である長期下痢は、脾腎陽気が衰えたものである。本方では赤石脂が腸を固め脱力を防ぐために君薬とし、乾姜が中を温め寒を祛ぐために臣薬とし、粳米が胃を養い中和するため佐使薬として、赤石脂・乾姜の腸を厚くする作用を助ける。諸薬を併用して、共に温中・腸固めの効果を発揮する。 |