石膏湯1 【出典】『外台秘要』巻一『深師方』を引く。 【別名】三黄石膏湯(『傷寒総病論』巻五)。 【組成】石膏30g、黄連・黄柏・黄芩各6g、香豉9g(綿裹)、栀子9g(擘)、麻黄9g(節去) 【用法】上七味を切る。水2升で煮じめて600mlにし、1日3回に分けて服用する。初めは1剤を服用して軽い発汗を得る。その後さらに1剤を加え、2日間に分けて服用する。常に微熱を出し、拘縮や煩悶が治まる。数回の下痢が得られ、心が開き言語が復するならば、毒が折れた証拠である。 【効能】清熱瀉火、発汗解表。 【主治】傷寒病8~9日目、壮熱無汗、身体重篤拘縮、鼻乾、口渇、烦躁不眠、神志昏愦、時々呻吟あり、脈滑数。 【禁忌】服用中は豚肉、冷水を避ける。 【方論】本方の主症は傷寒の表証未解、里熱盛りであるため、表を解きながら裏を清める。石膏は清熱除煩を主として君薬とする。麻黄・豆豉は発汗解表を臣薬とする。黄連・黄柏・黄芩・栀子は三焦の火を泻ぐために佐薬とする。これらを配合して、表を発散しても裏熱を助長せず、清熱しても表を失わぬ良方である。 注:陶華『傷寒六書』巻一「三黄石膏湯」は、本方に生姜・枣・細茶を加えたものであり、傷寒の汗・吐・下誤治後に三焦とも熱盛となり、身目共に痛みがある状態を治療する。 |